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広汎性発達障害 ( PDD : pervasive developmental disorder )とAD/HD

コンパクトにまとめるとこんな風

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発達障害 developmental disorder

[定義]

 発達期 (胎生期および生後早期) に様々な原因が作用して、中枢神経系に障害が生じる結果おこる、認知・言語・社会性および運動などの機能獲得の遅れ、あるいは偏り、歪みのこと。
 多くの症例で遺伝的要因が病因として重要な役割を演じている一方、環境要因が障害を受けた機能の発達に影響を及ぼすことがしばしばある。

[分類]

 精神遅滞 === 知的な遅れ
 学習障害 === 認知面の偏り
 運動性能力障害 === 運動面の偏り
 コミュニケーション障害 === コミュニケーション面の偏り
 注意欠陥および破壊的行動障害 === 行動面の偏り
 広汎性発達障害 === 様々な面の偏り、歪み

● 広汎性発達障害 ( PDD : pervasive developmental disorder )

 広汎性発達障害 = 自閉症と同質の社会性の障害を中心とする発達障害の総称 = 自閉症スペクトラム

IQ ≧ 70 の場合

 高機能広汎性発達障害 : 高機能自閉症、アスペルガー症候群、高機能の非定型自閉症

 高機能自閉症 : 幼児期の言葉の遅れが激しい群
 アルペルガー症候群 : 始語の遅れがなく言葉が早くから発達した群

※ 脳の特性から起きる発達の偏り・歪み (発達障害)
   基本的にはしつけの失敗や愛情不足で起きるものではない。

※ 援助者の印象 :
・ つるっとしたのっぺらぼうのような顔、機械的な顔
・ 無表情、表情の動きがぎこちない、視線の合わせ方が不自然、声の単調さ
・ 全身の動き全体に滑らかさがない
・ 会話がかみ合った感じがなく、会話を続けることに疲れを覚える
   話題の中心点が常にずれた状況で会話が続く。形式的で細かなことにこだわる。
   自明なことが共有できにくい。揚げ足取りをされているように感じる。
・ 集団で動くのが苦手。
・ 「自己中心的で融通が極端に利かない。あまりに自分勝手」という印象をもつ。

※ 以下の①~③の三つの特徴 (「三つ組」)がセットで認められるときに診断される。

① 社会性の障害 : 人との関わり方の質的障害

 自分は今、人からどう見えているか、相手をどんな気持ちにしているか、自分の行為がその場の雰囲気にフィットしているかを感じ取る能力が不十分。

・ 関わり方が一方的、場違い (周りの雰囲気、流れが読めない)
・ 同い年の子供と対等な友達関係がもてない (年上や年下とは比較的良好)
・ 年齢相応の常識が身についていない
   (「普通」 「自然なこと」 という感覚が共有できない : 自明性の喪失)
・ 相手と気持ちを共有することが困難
・ 視線や表情で気持ちを伝え合うこと (非言語的コミュニケーション) が苦手

② コミュニケーションの質的障害

 言葉の遅れでは説明のつかないやりとりの深まらなさ、ちぐはぐさ、奇妙さが見られる。

・ 自分で話すほどには相手の言ったことは分からない。
・ オウム返しや独り言、場面に合わない発現がみられる。
   (字義通りの返答、同音異義語が苦手、文脈が読めない)
・ 前に聞いた言葉をパターン的に言うこと (遅延のオウム返し) も多い
・ 困ったときに自分から適切に手助けを求めることが苦手
・ 混乱したときの理解力の低下が著しい

③ 想像性の障害

 目の前にないことに思いを巡らせることが苦手で、物事に臨機応変に対応する力の発達に不全がある。このためにいつも通りを望み、興味や関心が偏る。

・ 考えや気持ちをリセットするのが苦手。
・ 思いがけない出来事に出会うと混乱しやすく、応用がきかない。
・ 新しいことや見通しのもてないことに強い不安を示す。
・ パターン的な行動だと身につきやすく、記憶 (丸暗記) が得意。
・ 極端な道徳性、正義感にこだわる。 (歩きタバコをしている人をいきなり殴るなど)

⇒ 変化への抵抗 (恐怖) 、周囲や環境が一定であることの安心感

 私たちは自分の位置、居場所を確保することで安心感をもつ。
 環境が変化するときには、その変化の規則性を見つけようとする。
 それができないとき ( = 社会性の障害) には 「それ以外の規則性」 に関心をよせて安心を得る。

④ その他の症状

・ 不注意、落ち着きのなさ、衝動性 ⇒ AD/HD との共通性

  PDD の場合 :
   攻撃に至るまでに潜伏期間があり、事前に警告とも受け取れる徴候が見られることが少なくない。
   ⇒ 自己完結的なプログラムに沿って潜在的に進行していること、
     反社会性行動の実行前に社会規範との照合が行われていないこと、
     問題解決のための手段の選択が極端かつ過激
  AD/HD の場合 :
   攻撃の動機が明確ではなく、対象も場当たり的で、自暴自棄の結果として本人に不利益をもたらしていることが多い。

・ 協調運動の異常、不器用
・ 音、光、手触り、痛み、寒さなど (感覚刺激) への反応の異常 (過激と鈍感)
・ 偏食
・ 睡眠の問題 (強固な不眠を訴える人がいる)
・ てんかんの合併

● AD/HD (注意欠陥 / 多動性障害) Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder

[基本症状]

a) 注意力障害 : 適切なコントロール配分ができない
   気が散りやすい、忘れやすい、切り替えがヘタなど。
 (「注意欠陥」 : 注意の払い方、注意の配分が違うという意味で、「注意散漫」とは異なる !!)

b) 多動性
 多動 (席に座っておれない) 、多弁など

c) 衝動性
 待てない、他の人の遊びに強引に介入するなど

 ① 学習が損なわれる
 ② 自己評価が低くなり、自尊心が育ちにくい
 ③ 社会的な問題が生じる
 ④ 家族に混乱をもたらす
 ⑤ 成人まで一部障害を残すことあり

※ 成長とともに自然に行動調節は可能となることが多い (獲得が普通よりも遅れるだけ)
   多動性 ・・・・・ 8~10歳で下がってくる
   注意力障害、衝動性 ・・・・・ 10~12歳で下がってくる

[基本症状のコントロール]

a) 注意の転導性 : 刺激の統制
     ⇒ 不要刺激の除去、刺激の単純・明快化
  注意集中困難 : 時間の統制
     ⇒ 課題量、内容の限定
b) 多動性
     ⇒ 活動エネルギーの発散、「合法的」に動かす
c) 衝動性
     ⇒ 子供の希望聴取 (「何をしたかったの?」) 、具体的な行動指示 (「そういうときにはこうすればよかったのよ」と教える)

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個人的には最後の部分、基本症状のコントロールは、
最近の若いサラリーマンの仕事術としてぴったりであると感じている

上司は新人をADHDまたはPDDと仮定して仕事を指導すれば間違いないと思う
繰り返してまとめると、「不要指示の除去、指示の単純・明快化、課題量・内容の限定、活動エネルギーの発散、希望聴取、具体的行動指示」。
なんとなく頷けませんか?

なぜ若い人がこうなっているのか、分かっていない。
胎生期に母親がアルコールを摂取した。
胎生期に母親がたばこを吸った。
胎生期に母親がかぜをひいた。
ゲームやコンピュータ画面が悪影響を与えた。
その他いろいろな話はあるがジャーナリスティックなことだけで、解明されてはいない。



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