不安の階層表を作る→克服訓練をする 不安系克服法
これは原田先生から繰り返し教えられていることを
自分なりにアレンジしたもの。
パニック障害、全般性不安障害(GAD)、社会不安障害(SAD)、強迫性障害(OCD)について。
1.
まず病気の仕組みを理解していただいて、
強迫行動を繰り返していれば、またはパニックを回避していれば、
不安が固定して、悪くなるだけだから、
克服しようと決意していただく。
克服する合理的方法があることを納得していただく。
2.
次に、不安の階層表を書いていただく。
不安系の病理の場合、
パニック障害でも、
対人恐怖や社会不安障害でも、
強迫性障害でも、
まず、自分の不安な場面がどのあたりにあるのか、
書き出してみる。
そしてそれを苦手な順に並べてみる。
そしてカウントダウンするみたいに、
下のものから一つ一つ克服して行く。
3.
まず一番下の目標を標的にして、
薬を使って、
誰かに付き添ってもらって、
克服する。
できたら、一人でやってみる。
薬を飲んだままで、一人でできたら
それで卒業にして、
次の目標を、
薬を飲んで、誰かに付き添ってもらって、実行する。
次に薬を飲んで、一人で実行する。
できるまで繰り返す。
克服するまで繰り返す。
そのうち、薬を飲まないでできることが増えてくる。
薬を飲まないでも自由に行動できれば完治だけれど、
それはそのうち達成するというつもりで充分だ。
薬を飲んで、全部できれば、それで一応完成。
日常生活には支障がなくなる。
*****
電車恐怖で言えば、
不安は実は、
「電車が怖い」のではなくて、
「電車が怖かった」ことが根にあるのであって、
「電車は怖くない」と学習すればいいだけなのだと思う。
「電車が怖かった」のは確かだが、
それを「電車は怖い」と錯覚している。
それは錯覚であり、学習で訂正できる。
「電車は怖くない」を繰り返してもらう。
繰り返せば漢字が書けるようになった。
繰り返せば自転車に乗れるようになった。
だから繰り返そう。
最初は漢字が書けなかった。
最初は自転車に乗れなかった。
学習してできるようになった。
今回は、「電車が怖かった」と学習してしまった。
それを打ち消すことができるまで、反復して学習することだ。
だから、最初は、薬を飲んで、誰かに付き添ってもらって、
電車は怖くないという学習をはじめてもらう。
次に、薬を飲んで一人で、電車は怖くないと学習してもらう。
たいてい、不安の階層表は、
各駅、急行、地下鉄と並んでいるので、その順にトライしてもらう。
*****
とっても大雑把にいうと、
1.自意識の世界モデルは壊れていない。だから不安症だといえる。いくら考えを訂正しても、だめ。
2.自動機械の世界モデルが壊れている。だからこそを行動療法的に直す。頭で納得しても、体で納得しない限り、だめ。行動するためには不安を低くしないといけないので、薬を飲んで、誰かに付き添ってもらう。自転車には補助輪、水泳には補助人、不安には薬と補助人である。
「電車に乗ったら冷や汗が出てドキドキした」という自動機械の経験があり、それを自意識は、不安恐怖と考えて、恐怖症が成立する。
治療は、解釈を変えることではなくて、「電車に乗ってもドキドキしない」と何度も学習することである。
*****
私は公文式をとても高く評価している。
公文式では、算数の問題で、「できたら次のレベル」と急がない。
「できたらそのまま続けて成功体験を積み重ねる」。
そこが偉い。
時間をかけて、自分ができる最高の所を何度も繰り返す。
すると自動機械が学習して行く。
そして次のレベルへの準備が整う。
そうすれば自然に次のレベルに行ける。
学習には時間が必要である。
脳の回路を一部訂正するのだから、時間が必要である。
「間違った学習」は一発で成立する。
それを訂正するのは時間をかけて反復する必要がある。
しかし時間をかけて反復すれば必ずできるようになる。
それだけのことだ。
それだけのことなのだが、あれこれ考えて、袋小路にはまりこむ。
だから、考えていても仕方がない、考える部分では間違っていないのだ。
自動機械を訂正しないといけないのだから、
行動しないといけないのである。
それをしないで、あれこれ考えていても、治らない。
自分なりにアレンジしたもの。
パニック障害、全般性不安障害(GAD)、社会不安障害(SAD)、強迫性障害(OCD)について。
1.
まず病気の仕組みを理解していただいて、
強迫行動を繰り返していれば、またはパニックを回避していれば、
不安が固定して、悪くなるだけだから、
克服しようと決意していただく。
克服する合理的方法があることを納得していただく。
2.
次に、不安の階層表を書いていただく。
不安系の病理の場合、
パニック障害でも、
対人恐怖や社会不安障害でも、
強迫性障害でも、
まず、自分の不安な場面がどのあたりにあるのか、
書き出してみる。
そしてそれを苦手な順に並べてみる。
そしてカウントダウンするみたいに、
下のものから一つ一つ克服して行く。
3.
まず一番下の目標を標的にして、
薬を使って、
誰かに付き添ってもらって、
克服する。
できたら、一人でやってみる。
薬を飲んだままで、一人でできたら
それで卒業にして、
次の目標を、
薬を飲んで、誰かに付き添ってもらって、実行する。
次に薬を飲んで、一人で実行する。
できるまで繰り返す。
克服するまで繰り返す。
そのうち、薬を飲まないでできることが増えてくる。
薬を飲まないでも自由に行動できれば完治だけれど、
それはそのうち達成するというつもりで充分だ。
薬を飲んで、全部できれば、それで一応完成。
日常生活には支障がなくなる。
*****
電車恐怖で言えば、
不安は実は、
「電車が怖い」のではなくて、
「電車が怖かった」ことが根にあるのであって、
「電車は怖くない」と学習すればいいだけなのだと思う。
「電車が怖かった」のは確かだが、
それを「電車は怖い」と錯覚している。
それは錯覚であり、学習で訂正できる。
「電車は怖くない」を繰り返してもらう。
繰り返せば漢字が書けるようになった。
繰り返せば自転車に乗れるようになった。
だから繰り返そう。
最初は漢字が書けなかった。
最初は自転車に乗れなかった。
学習してできるようになった。
今回は、「電車が怖かった」と学習してしまった。
それを打ち消すことができるまで、反復して学習することだ。
だから、最初は、薬を飲んで、誰かに付き添ってもらって、
電車は怖くないという学習をはじめてもらう。
次に、薬を飲んで一人で、電車は怖くないと学習してもらう。
たいてい、不安の階層表は、
各駅、急行、地下鉄と並んでいるので、その順にトライしてもらう。
*****
とっても大雑把にいうと、
1.自意識の世界モデルは壊れていない。だから不安症だといえる。いくら考えを訂正しても、だめ。
2.自動機械の世界モデルが壊れている。だからこそを行動療法的に直す。頭で納得しても、体で納得しない限り、だめ。行動するためには不安を低くしないといけないので、薬を飲んで、誰かに付き添ってもらう。自転車には補助輪、水泳には補助人、不安には薬と補助人である。
「電車に乗ったら冷や汗が出てドキドキした」という自動機械の経験があり、それを自意識は、不安恐怖と考えて、恐怖症が成立する。
治療は、解釈を変えることではなくて、「電車に乗ってもドキドキしない」と何度も学習することである。
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私は公文式をとても高く評価している。
公文式では、算数の問題で、「できたら次のレベル」と急がない。
「できたらそのまま続けて成功体験を積み重ねる」。
そこが偉い。
時間をかけて、自分ができる最高の所を何度も繰り返す。
すると自動機械が学習して行く。
そして次のレベルへの準備が整う。
そうすれば自然に次のレベルに行ける。
学習には時間が必要である。
脳の回路を一部訂正するのだから、時間が必要である。
「間違った学習」は一発で成立する。
それを訂正するのは時間をかけて反復する必要がある。
しかし時間をかけて反復すれば必ずできるようになる。
それだけのことだ。
それだけのことなのだが、あれこれ考えて、袋小路にはまりこむ。
だから、考えていても仕方がない、考える部分では間違っていないのだ。
自動機械を訂正しないといけないのだから、
行動しないといけないのである。
それをしないで、あれこれ考えていても、治らない。