モントゴメリー / アスベルグうつ病評価尺度自己評価版 (MADRS-S)
: 自己評価版 (MADRS-S)
Svanborg, P., Asberg, M., 1994. A new self-rating scale for depression and anxiety states based on the Comprehensive Psychopathological Rating Scale. Acta Psychiatr. Scand. 89, 21-28.
Svanborg, P., Asberg, M., 2001. A comparison between the Beck Depression Inventory (BDI) and the self-rating version of the Montgomery Asberg Depression Rating Scale (MADRS-S). J. Affect. Disorders 64, 203–216
MADRS の中にあった「外見に表出される悲しみ」という評価項目は、自己評価できない項目のため削除されており、そのため、この自己評価版は全部で 9 項目になっています。
本評価尺度の目的は、あなたの現在の精神状態を詳しく知ることです。過去 3 日間の精神状態と照らし合わせて記入してください。 |
1. 気分 | |
0 | 状況によっては、明るかったことも、暗かったこともある。 |
0.5 |
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1 | 時々楽な気分になることもあったが、ほとんどは少し落ち込み気味だった。 |
1.5 |
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2 | 本当に落ち込んで陰うつな気分だった。普段は楽しいことも、何も楽しくなかった。 |
2.5 |
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3 | 自分が惨めに感じるほど落ち込んでおり、最悪の気分だった。 |
2. 不安 | |
0 | いつも大体落ち着いていた。 |
0.5 |
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1 | 時々、不安で楽しくない気分になった。 |
1.5 |
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2 | 常に不安な気持ちに支配されており、それが時に強くなり、克服するのが困難に感じた。 |
2.5 |
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3 | 強烈で堪え難い不安な気分をずっと持ち続けている。 |
3. 睡眠 | |
0 | 睡眠については何の問題もなく、いつもと同じように寝られた。寝つきも良好。 |
0.5 |
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1 | やや問題がある。寝つきが悪かったり、眠りが浅かったり、あるいは疲れがとれないことがあった。 |
1.5 |
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2 | いつもより睡眠時間が少なくとも 2 時間短かった。理由もなく、夜中突然目がさめることがよくあった。 |
2.5 |
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3 | ほとんど眠ることが出来ず、睡眠時間は毎日 3 時間以下。 |
4. 食欲 | |
0 | 食欲は特にいつもと変わらなかった。 |
0.5 |
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1 | いつもより食欲がなかった。 |
1.5 |
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2 | ほとんど食欲がなかった。何を食べても味がなく、無理して食べなければならなかった。 |
2.5 |
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3 | まったく食べる気がしなかった。食べ物を飲み込むことさえ一苦労だった。 |
5. 集中力 | |
0 | 集中力にはまったく問題ない。 |
0.5 |
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1 | 時折、いつもは興味を持っていたこと (例 : 読書、テレビを見る) に集中するのが難しいと感じた。 |
1.5 |
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2 | いつもは何の苦もなく行っていた行為 (例 : 読書、人との会話) に集中することがほとんどできない。 |
2.5 |
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3 | 全ての物事に対し、まったく集中できない。 |
6. 自発性 | |
0 | 新しい作業に取りかかる際、何の問題も感じなかった。 |
0.5 |
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1 | 何かに取りかかろうとすると、いつもにはない困難さを感じた。 |
1.5 |
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2 | 普段は何も考えずにできるような簡単な作業でも、開始するのに多大の労力を要した。 |
2.5 |
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3 | 日常的な些細な行為でさえ、取りかかることができなかった。 |
7. 興味・関心 | |
0 | 周囲に興味を持ち、自らも関与しているという事実が、自分に喜びを与えてくれた。 |
0.5 |
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1 | いつもは面白いと思う事柄に対し、あまり関心が湧かない。何か理由があっても、喜んだり、怒ったりできない。 |
1.5 |
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2 | たとえ友人、知人相手であっても、まったく興味が持てない。 |
2.5 |
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3 | 何の感情も持てない。身近な人間に対してもまったく無関心。 |
8. 悲観 | |
0 | 自信を持って将来を展望することができる。全般的に人生に満足している。 |
0.5 |
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1 | 自己批判的になり、自分が他人よりも価値ない存在だと感じることがある。 |
1.5 |
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2 | 失敗についてくよくよ考え、たとえ他人が同意しなくても、劣等感や無気力感を感じる。 |
2.5 |
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3 | 目の前が真っ暗で、何の希望も見えない。自分が何の役にも立たない無価値な人間と感じられ、過去の行いをまったく許すことが出来ない。 |
9. 生に対する欲求 | |
0 | 自分の生に対する欲求は普通。 |
0.5 |
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1 | 死にたいとは思わないが、人生に意味を見出せない。 |
1.5 |
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2 | 死んだ方がマシだと考えることがよくある。決して自殺したいとは思わないが、可能な選択肢の一つと考える。 |
2.5 |
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3 | 死ぬことが唯一の解決法であると確信している。どのように自らの命を断つか、そればかり考えている |