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COPDとうつ状態

COPDでは重症度が増すほど不安や抑うつといった精神症状が悪化すると指摘されている。
特に重症患者のみならず軽症のCOPD患者でも、うつの傾向はある。
統計ではかなり何度も言われていることであるが、
因果関係については不明である。

慢性疾患というものはうつ状態の原因になりやすいと思う。
ストレス反応性といっていいと思う。
しかし一方で、他の慢性疾患よりも関係が指摘されることは多い印象があり、
病態そのものが、うつと関係していないか、
また、薬剤がうつと関係していないか、研究が待たれる。

とりあえず、抗うつ剤が効くので、対処は出来る。

考えてみれば、慢性疾患はみんなうつと関係がある。
心血管系、たとえば高血圧とうつの関係はしばしば言われる。
血圧の調整系と自律神経の調整系のリンクは以前から指摘されている。

糖尿病も、慢性関節リュウマチも、膠原病一般も、
甲状腺機能異常症も、気分変動と関係がある。

透析をしている腎臓病患者さんもうつになりやすい。
脳梗塞のあとではうつになりやすい。

これらは、単に、
病気を抱えながら生きることのストレスによるものではなくて、
体の物質的メカニズムとして関係が明確に言われている。

呼吸器官系についても、
いろいろな物質系が関与しているので、
多分、うつとリンクする回路があるのだろう。



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