子宮頸癌予防ワクチンの効果は最低でも6年以上継続
いろいろな病気をワクチンで解決しようという技術が各方面で進行中。
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子宮頸癌の予防ワクチンの1つである「Cervarix」(国内では承認申請中)の効果が最低でも6年以上は継続することが確認された。3月10日に英国GlaxoSmithKline社が発表したもの。ワクチンの持続期間の調査は継続中であるため、今後、さらに長期間の持続効果が示されることが期待される。
子宮頸癌は、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の感染が原因で生じることが知られている。HPVにはいくつかの型が存在し、なかでも16型と18型は子宮頸癌の原因となる場合が多い。「Cervarix」(サーバリックス)はこの2種類のHPV感染を予防するワクチンだ。
今回の試験では、ワクチン投与後平均76カ月が経過している776人の被験者を対象に、HPVに対する抗体価を調査した。被験者はワクチン投与時に15~25歳であった女性だ。
その結果、被験者全てが16型と18型のHPVに対する十分な抗体価を維持していたという。抗体価が十分に高いということは、この2つのHPVへの生体防御態勢が十分に高く、感染しないことを意味する。
加えて、同ワクチンの投与により、HPV45型の感染が78%、HPV31型による感染が60%予防できていたという。
HPVワクチンは、豪州などにおいて思春期前(12歳)の女子を対象に定期接種化が進みはじめている。長期間の効果持続が確認されれば、成人に達した後も継続してHPVの感染予防効果が得られ、子宮頸癌の激減に貢献すると期待される。
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別の薬、「Gardasil」は、米国や欧州など85カ国で承認されている。国内では、万有製薬が2007年12月に、子宮頸部におけるHPV6型、11型、16型、18型の感染予防ワクチンとして申請中。
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子宮頸癌の予防ワクチンの1つである「Cervarix」(国内では承認申請中)の効果が最低でも6年以上は継続することが確認された。3月10日に英国GlaxoSmithKline社が発表したもの。ワクチンの持続期間の調査は継続中であるため、今後、さらに長期間の持続効果が示されることが期待される。
子宮頸癌は、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の感染が原因で生じることが知られている。HPVにはいくつかの型が存在し、なかでも16型と18型は子宮頸癌の原因となる場合が多い。「Cervarix」(サーバリックス)はこの2種類のHPV感染を予防するワクチンだ。
今回の試験では、ワクチン投与後平均76カ月が経過している776人の被験者を対象に、HPVに対する抗体価を調査した。被験者はワクチン投与時に15~25歳であった女性だ。
その結果、被験者全てが16型と18型のHPVに対する十分な抗体価を維持していたという。抗体価が十分に高いということは、この2つのHPVへの生体防御態勢が十分に高く、感染しないことを意味する。
加えて、同ワクチンの投与により、HPV45型の感染が78%、HPV31型による感染が60%予防できていたという。
HPVワクチンは、豪州などにおいて思春期前(12歳)の女子を対象に定期接種化が進みはじめている。長期間の効果持続が確認されれば、成人に達した後も継続してHPVの感染予防効果が得られ、子宮頸癌の激減に貢献すると期待される。
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別の薬、「Gardasil」は、米国や欧州など85カ国で承認されている。国内では、万有製薬が2007年12月に、子宮頸部におけるHPV6型、11型、16型、18型の感染予防ワクチンとして申請中。