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エビリファイ 適応症と用量 アメリカ2008-5月

アメリカで2008年5月に添付文書の改編があった。
エビリファイについて、適応症と用量は次のような感じ。

                           初期            推奨           上限
統合失調症・成人                10-15           10-15          30
統合失調症・若年者               2              10            30

双極性Ⅰの躁 単独または            15             15            30
リチウム/バルプロ酸補助療法・成人   
双極性Ⅰの躁 単独または            2              10            30
リチウム/バルプロ酸補助療法・成人

大うつ病の抗うつ薬の補助療法        2-5             5-10          15

統合失調症または双極性での         9.5(筋注)                      30
躁での興奮状態・成人

経口剤は食事時間を考慮せず、1日1回服用。

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近親相姦のタブーの成立

原初の状態では近親姦のタブーはなかった
むしろ、数少ない人間種の中で、交配を繰り返すのが、
有利な形質を維持するのに必要なことであった。
しかしある時点で、近親相姦はタブーではないかと妄想する人間が出現し、
その考えは広がっていった。
拡がってみると、近親相姦を許容している集団に比較して、
強いことがわかった。
いったん優位に立つと、近親相姦のタブーと共に集団は維持される。
近親相姦のタブーは遺伝学的に理にかなっているから優位に立ったのであるが、
心理学的には、大変自然な感情をタブーとして抑圧している不自然な形であるため、
ひずみが出易い。
ひこで神経症が形成され易い。
このようにしてひとつ神経症が成立した。

個体発生としても母子は歴史の始まりである。
集団発生としては、人間の歴史の始まりの集団内で近親相姦があったのだろう
そして後代になって、近親相姦はタブーとみなされた。
みんな必然的なことである。

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パーソナリティ障害の人が二者関係に固執することについて

たとえば境界型パーソナリティ障害の場合、
社会の中に生きているような顔をして
実は母子関係を祖形とする二者関係を押し付けてくる

健康な生活に復帰するために
治療者と話をするのではなく
治療者と母子関係と同等な密接な関係になるために
治療に通う

そこで展開される会話は
赤ん坊がどんな事をしてでもおっぱいを飲みたいという態度と同じである

治療者に内在する直したい、力になりたいという欲望は、
利用され、治療者は破壊的な報酬を受け取る

これが三者関係になり、社会関係になること、
母子関係が父親を交えた三者関係になること

それが成長なのであるが
難しい面もある

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MAD理論によるうつ病の治療

1.MAD理論によれば、躁状態または強迫性障害の状態が続いて、
そのあとにうつ状態が来る。
つまり、MとAの細胞がくり返し刺激によってダウンした時に、D要素だけが残り、
うつ状態になる。
2.したがって、治療は、MとAの細胞の回復を待つだけである。
3.細胞の回復を待つのは、時間を待つしかない。切れたアキレス腱を無理してどうしようと思ってもどうしようもない。固定しておいて、待つしかない。
4.逆に時間がたてば必ず治る。治らないうちにまたストレスの中に飛び込んでいくのは、アキレス腱がつながっていないのに走り始めるマラソンランナーのようなもので、助けようがない。
5.治療として大切なのは、再発を防ぐことである。MAD理論をよく理解して、MとAの細胞が機能停止してしまうほど熱中したり繰り返したりしないで、睡眠をよくとり、適切に別の活動も混ぜながら毎日を暮らすことである。その「生活スタイル」の確立が大切である。
6.治療は以上に尽きる。うつのつらさを軽減するために抗うつ薬は役立つ。しかしそれが治癒のプロセスを短縮するのでもない。例えていえば、早くアキレス腱をくっつける薬はない。しかし、アキレス腱がずれないように固定するギブスはあるのであって、それが抗うつ剤に相当する。
7.自殺については、薬剤がそれを抑止することも多いが、促進することもあり、注意を要する。場合によっては家族が自殺を防ぐようにみていることが必要で、それが出来ないなら入院する必要がある。
8.うつの精神療法としては、MA細胞が再生するまでストレスをかけないこと、そのほか無駄な努力をしないこと、再発防止の教育をすること、それだけである。
9.逆に、どんな精神療法をしても、MA細胞が、再生するのは関係のないプロセスである。極端に言えば、アキレス腱がつながるようにといろんなおはなしを聞いて、待つ時間を退屈しないようにする、それだけのものである。話そのものがアキレス腱に関係することは何もない。同じように、話の内容がMA細胞の回復に影響することはない。
10.したがって多分、どんな精神療法も、おばさんの楽しいお話と同程度の効き目しかないだろうと思う。しっかり休養することが必要であるという理論的枠組みだけを教育すれば足りる。
11.MADの要素の中に、人格の未成熟や歪みが混入している場合には、そちらの訂正が必要になる。世界モデルの訂正は十回程度の精神療法では不足で、むしろ長期にわたる行動療法的訓練が必要になる。最近の新型うつ病といわれるものは、MADにプラスして人格の病理が混入しているものであって、根本的にはその人の世界モデルを作り直し、育て直す試みが必要になる。

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