パラダイム検索 コンプレックス分析
コンピュータ屋さんに提案というかお願いがある
1.
コンプレックス分析
これは最初はユングが言い始めたもので、
自由連想をしていくと、連想に時間がかかり、
なかなか出て来ない言葉の一群がある。
それらの言葉は無意識下に抑圧したい言葉なのだろうと
見当を付ける。
そしてそうした言葉のグループをつなげて関係付けて考えれば、
意識が何を抑圧したいかが見えて来るのではないかというものだ。
これをコンピュータの辞書解析でやってみることはできないか。
各個人が自分の辞書を使っているので、だんだん辞書はその人の脳の特性を
映すようになる。
その人はどんな言葉を回避しているか、わかるかも知れない。
抑圧している言葉の一群は何かが分かるかも知れない。
逆に、好んで使う言葉の一群はかなりはっきり分かるだろう。
大多数の標準辞書というものを想定し、そこからのズレを測定すれば良い。
2.
各個人の辞書で
言葉と言葉の距離を測定することもできるだろう。実際にやろうとしている会社もあるようだ。
何に使うかということが問題で、心理学と治療に使いたいものだ。
どの言葉が出現したときに、どの距離にどの言葉が出現する確率はいくつくらいかと推定できるはずだ。これは、ただ計算すればいいだけで、難しくない。
その推定値は各個人の意識と無意識のどの部分かを反映しているのではないか。
無意識のうちの決め付けをしているとすれば、辞書と文章に反映されるだろう。
認知行動療法でいうスキームである。
否定形が多いとか、矛盾語法が多いとか、分析できそうで、
登録しておくと、その語法を使ったときに警報が出て、
訂正しないうちは先に進めないということに決めれば、
無意識の傾向が訂正されるだろう。
それは良い治療になるかもしれない。
3.
各個人ではなく、業界ごとの辞書を作ることができる。
業界ごとに抑圧している言葉の一群を探す。
また、極度に好んで用いる言葉を探す。
そうすることで、業界の集合的無意識と集合的意識を推定できる。
これは集団があれば必ず生じるズレ・歪みなので、
宗教ごととか国家、民族、地域ごととかで推定できる。
秋田県民と宮崎県民の集合的無意識に自殺に関係する何かが埋め込まれているかも知れない。
4.
これは違う話。
検索で、最近は「もしかして」とかで、近似する語彙を提示してくれる。
調べるときはそれを調べたいことが多いので、類似語提示はとてもありがたい。
できれば、これを大幅に拡張して、類似論理の提示をして欲しい。
かなり難しいし、どうしたらいいのか分からないが、
人間が何かを思いつくということはそんなことであることが多い。
何かについて、別の分野の何かと似ていると思い、
適応してみる。
都合の悪いことは抑圧して見ないようにするという話を、
別の場面で応用する。
ひらめくということの一部はそんなことだ。
精神医学という世界は哲学の後追いが多くて、
その時々の流行の哲学を語る流派がいつもいる。
またときには精神医学が哲学に影響を与える。
脳科学が進歩すれば、当然人間の思考は、脳の活動の範囲内なのだから、
脳科学で哲学は記述されることになる。
その意味で、精神医学は、哲学に優先する立場にある。
多分これから先はそういう流れになるだろう。
脳の中にある回路は有限なので、
新しい事象に古い回路を当てはめる。
そんな操作をサンスクリットの時代から繰り返しているような気もする。
そうであれば、それをデータベース化すれば良いのだろう。
名前もよく分からないがパラダイム検索とかそんなものだ。
もっと次元を下げて具体的に言えば、
短歌のデータベースが欲しい。
言葉で探すのではなく、イメージとか論理の類型で検索するようなもの。
たとえば、言語マップを何次元かで構成したとして、
ある語彙から、どの軸方向に、どれだけの距離のある語彙を
つなげて使っているかで検索するとか。
あるイメージとあるイメージのつなげ方、
つまり多いのは比喩であるが、
比喩の仕方を検索したい。
この感じを何に喩えたらいいのかとか、
どう表現したらいいのかとか、
思うことがある。
何を言っているのか自分でももどかしいのだが、そんなあたり。
こんなことを
もう充分に儲けて、あとは楽しみを探して暮らせばいいだけの
コンピュータ屋さんにお願いしたい。
タヒチの海岸の木陰で
湿った海風を浴びつつまどろみながら
アイディアが実現するよう祈りたい。
タヒチの女たちが笑いかけている。
1.
コンプレックス分析
これは最初はユングが言い始めたもので、
自由連想をしていくと、連想に時間がかかり、
なかなか出て来ない言葉の一群がある。
それらの言葉は無意識下に抑圧したい言葉なのだろうと
見当を付ける。
そしてそうした言葉のグループをつなげて関係付けて考えれば、
意識が何を抑圧したいかが見えて来るのではないかというものだ。
これをコンピュータの辞書解析でやってみることはできないか。
各個人が自分の辞書を使っているので、だんだん辞書はその人の脳の特性を
映すようになる。
その人はどんな言葉を回避しているか、わかるかも知れない。
抑圧している言葉の一群は何かが分かるかも知れない。
逆に、好んで使う言葉の一群はかなりはっきり分かるだろう。
大多数の標準辞書というものを想定し、そこからのズレを測定すれば良い。
2.
各個人の辞書で
言葉と言葉の距離を測定することもできるだろう。実際にやろうとしている会社もあるようだ。
何に使うかということが問題で、心理学と治療に使いたいものだ。
どの言葉が出現したときに、どの距離にどの言葉が出現する確率はいくつくらいかと推定できるはずだ。これは、ただ計算すればいいだけで、難しくない。
その推定値は各個人の意識と無意識のどの部分かを反映しているのではないか。
無意識のうちの決め付けをしているとすれば、辞書と文章に反映されるだろう。
認知行動療法でいうスキームである。
否定形が多いとか、矛盾語法が多いとか、分析できそうで、
登録しておくと、その語法を使ったときに警報が出て、
訂正しないうちは先に進めないということに決めれば、
無意識の傾向が訂正されるだろう。
それは良い治療になるかもしれない。
3.
各個人ではなく、業界ごとの辞書を作ることができる。
業界ごとに抑圧している言葉の一群を探す。
また、極度に好んで用いる言葉を探す。
そうすることで、業界の集合的無意識と集合的意識を推定できる。
これは集団があれば必ず生じるズレ・歪みなので、
宗教ごととか国家、民族、地域ごととかで推定できる。
秋田県民と宮崎県民の集合的無意識に自殺に関係する何かが埋め込まれているかも知れない。
4.
これは違う話。
検索で、最近は「もしかして」とかで、近似する語彙を提示してくれる。
調べるときはそれを調べたいことが多いので、類似語提示はとてもありがたい。
できれば、これを大幅に拡張して、類似論理の提示をして欲しい。
かなり難しいし、どうしたらいいのか分からないが、
人間が何かを思いつくということはそんなことであることが多い。
何かについて、別の分野の何かと似ていると思い、
適応してみる。
都合の悪いことは抑圧して見ないようにするという話を、
別の場面で応用する。
ひらめくということの一部はそんなことだ。
精神医学という世界は哲学の後追いが多くて、
その時々の流行の哲学を語る流派がいつもいる。
またときには精神医学が哲学に影響を与える。
脳科学が進歩すれば、当然人間の思考は、脳の活動の範囲内なのだから、
脳科学で哲学は記述されることになる。
その意味で、精神医学は、哲学に優先する立場にある。
多分これから先はそういう流れになるだろう。
脳の中にある回路は有限なので、
新しい事象に古い回路を当てはめる。
そんな操作をサンスクリットの時代から繰り返しているような気もする。
そうであれば、それをデータベース化すれば良いのだろう。
名前もよく分からないがパラダイム検索とかそんなものだ。
もっと次元を下げて具体的に言えば、
短歌のデータベースが欲しい。
言葉で探すのではなく、イメージとか論理の類型で検索するようなもの。
たとえば、言語マップを何次元かで構成したとして、
ある語彙から、どの軸方向に、どれだけの距離のある語彙を
つなげて使っているかで検索するとか。
あるイメージとあるイメージのつなげ方、
つまり多いのは比喩であるが、
比喩の仕方を検索したい。
この感じを何に喩えたらいいのかとか、
どう表現したらいいのかとか、
思うことがある。
何を言っているのか自分でももどかしいのだが、そんなあたり。
こんなことを
もう充分に儲けて、あとは楽しみを探して暮らせばいいだけの
コンピュータ屋さんにお願いしたい。
タヒチの海岸の木陰で
湿った海風を浴びつつまどろみながら
アイディアが実現するよう祈りたい。
タヒチの女たちが笑いかけている。