SSRI作用図 自己レセプターの脱感作まで2週間
これはもうすこし詳しい図になります。
レセプターには、シナプス後レセプター(みずいろ)と
シナプス前自己レセプター(赤)があります。
ピンクがSSRIで、これが赤い自己レセプターとくっつくと、
「もうセロトニンは一杯だから、セロトニンを出さなくていいよ」と命令します。
でもそれだとうつの場合には困るのです。
もっとたくさん出して欲しいのですから。
そこで、SSRIを飲み続けると、「脱感作」されます。
赤いレセプターがどうであっても、
セロトニンを出して欲しいというんだね、と理解してくれます。
そのようにして、セロトニンが増えるまで、
1-2週間かかります。
SSRIの作用の仕組み
一度放出されたセロトニンの粒は、
一部は自分の細胞に再度取り込まれて、
再利用されます。
SSRIはこの再取り込みを阻害して、
シナプス間隙のセロトニン量を多くします。
セロトニンが戻る口をブロックしています。
口渇や便秘が起こるのはどうしてでしようか。
セロトニンに関係する神経は、お腹にも広く分布しています。
だから、SSRIは一時的にお腹にも効いてしまいます。
また、中枢性に吐き気などを起こすとも考えられています。
いずれも一時的なものですから心配はありません。
勉強してみると、うつについては誤解が多い
図書館や本屋さんなどで、調べてみましょう。
誤解がいろいろとあるかもしれません。
うつ病は「セロトニン欠乏症」といっていいのだということ、
知っていましたか?
奥さんからさりげなく一言、受診を勧める
ご本人は、医者に行くのは「負け」だと
思っていたりしますので、
訂正してあげましょう。
合理的に対処たほうが得策です。
不安にもいろいろな種類があります
一般に不安と呼んでいるものも、
分類すると、いろいろあります。
パニック障害 PD 強い不安発作のアタック
全般性不安障害 GAD いつもおこりそう
社会不安障害 SAD 対人場面で苦手、会議など
強迫性障害 OCD 自分でもばかばかしいと思うのに、やめられない、考えないでいられない
外傷後ストレス障害(心的外傷後ストレス性障害) PTSD トラウマの後の障害
うつ=身体+こころ
うつは精神の症状も出ますが、からだの症状もあれこれ出て、悩ましいものです。
更年期かと思ったり、自律神経失調症か、慢性疲労症候群か、あるいは軽い
月経前緊張症(PSM)かなどと、いろいろに思います。
うつ病素因のある人の神経細胞
うつ病の素因のある人は、セロトニンが少ない → 補うために受容体を多くしている → 過敏性が生じている → だから、多くなったレセプターを減らすことが「うつ体質」の改善になります → そのためにSSRIが有効です
サラリーマンのうつの典型的な始まり
大体、こんな風にして始まります。
なぜかいつも、メールが一杯、ハードディスクも一杯です。
男性更年期かなとも思いますね。
半分以上は身体症状であることもあります。
うつにはいろいろな症状があり、全部まとめてよくよるわけではない
うつにはいろいろな症状がある。
全部が一度によくなるわけではない。
横が時間軸。
だんだんよくなるのは確かだけれど、
それぞれの時期で、症状が出たり消えたりしている。