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精神科疾患と労災請求・認定

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サラリーマンの悩みの内容の統計

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精神科疾患で長期休業が増加

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自殺率の国際比較

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ずいぶん違うものだ。

日本では秋田美人と秋田自殺が有名。

ロシアやウクライナは美人でも有名。

上位はもとロシアとか東欧とかのようだ。

赤道より南だと自殺しないのかな。統計をとるのもだるいのかな。

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積極的雇用政策の対GNP支出割合

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ドイツフランスは移民対策もあるのだろうか。
全体のGDPが大きければ割合は小さくなるはず。

積極的雇用政策ではなく、
消極的漫然雇用政策である
公務員供与と公共事業に消えているのだろう。

積極的雇用政策は何のことか定義を探さなくては。

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うつ病の場合の初診以後の通院ペース

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なるべくきちんと通って
小さな変化にも対応した方がいいし
精神的なチェックを継続するのが
慢性化を防ぐ事につながる

忙しいからと
通院感覚を長くしてしまうと
忙しいままで
慢性化することになる

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ストレスを可視化するソフトで“新3K職場”の汚名を返上

ストレスを可視化するソフトで“新3K職場”の汚名を返上する

 「現場のシステム技術者のストレスを可能な限り減らす」。ITサービス業界では何度も叫ばれるセリフだ。

 情報システムがますます高度化・複雑化する一方で、ユーザー企業はさらなる開発の短納期化を求める。開発現場の過酷な現実は技術者を疲弊させ、生産性や品質を低下させる要因の一つになっている。頻繁に発生する仕様変更や繰り返されるテストによって、開発現場の労働環境は悪化するばかりだ。“新3K職場” という汚名を返上するためにも、技術者のストレスを削減する環境整備がITサービス業界には不可欠である。

 こうした中、ソフト開発会社のベストソリューション(東京都港区)から登場した、「潜在的抑うつ症早期発見ツール」とでも呼ぶべき製品が注目を集めている。

 このツールは在職者のストレス度合いを測ったり、新卒など新規採用のときに使ったりするときに利用するもの。在職者向けにはストレス度や職場の評価、抑うつ症状などを質問する。約8分で回答できる内容だ。新規採用者向けは性質や気質、適職、ストレス度、欲求などに関連した186項目の質問を用意している。回答時間は約15分程度で済むという。質問が終わると回答内容を分析し、ストレス度合いを可視化する。分析結果から、原因が職場や仕事にあるのか、家庭にあるのか、本人の性格に起因するのかを見つける。

 今は健康だが、ストレスをかけるとどうなるか。ある数値が高い人は、現実逃避の傾向が強くなり、何かトラブルが発生すると職場に来なくなる可能性がある、といったことも推測できるという。

 うつ状態などを判定する尺度には、米国の軍隊が徴兵時に使っている約50万人のデータを利用する。日本人と米国人の違いはないそうだ。

 ベストソリューションの乘浜誠二社長は、「同じ職場で似たような仕事をしているのに、うつ病になる人間と、ならない人間がいる。ストレスに強い人間と弱い人間がおり、ストレスの許容値が人間によって異なることを知る必要がある」と話す。ストレスに弱い人間は、職場に来ると次第に頭痛や吐気を感じるようになる。そして遅刻や欠勤などが目立ち始める。理由もなく不機嫌になったり無気力になったりする。管理者はうつ病へのサインを見逃さないように、部下とのコミュニケーションに注意を払う必要がある。

 ベストソリューションは、組織全体の最適配置を編み出すシミュレーションソフト「ReSAPIEN(リ・サピエン)を販売してきた。潜在的抑うつ症早期発見ツールは、リ・サピエンが備える機能の一つに過ぎなかった。だが複数のITサービス会社から、「この機能だけを欲しい」というニーズが出てきたため、今では「PODsystem」の名称で切り出し、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)形式で提供している。

 ストレスを可視化しただけでは意味はない。ストレスが高いようなら、産業医に面談させ原因を探らなければならない。職場環境が原因なら、休みを取らせたり職場を変えたりして、メンタルヘルスのケアを実施すべきだろう。うつ病にかかった場合には、回復プログラムも必要である。

 ベストソリューションはツール販売だけにとどまらず、うつ病に対する支援サービスも準備している。例えば、専門医の指導を受けて復帰に向けた回復プログラムを打ち出すとか、療養中の心配内容を精神保健福祉士に相談できる仕組みなどを考えているという。「森の中を歩く」など、ちょっとしたことがうつ病の回復につながるそうだ。

 「今はまだうつ病にかかっていない人も、まず自分のストレスの許容値を知り、部分的な対策でも打っていくことが大切だ。今後は健康診断のように、セルフチェックしていく時代になるだろう」(乘浜社長)。

 ITサービス業界に限らず、一般企業でも社員の約3%がうつ病患者で、約5%が予備軍というデータがあるそうだ。これを上回る数値が出たITサービス会社は、開発体制を抜本的に見直す必要があるだろう。うつ病の労災適用が増えている昨今、安全配慮への義務という観点からも、メンタルヘルスに対するケアが求められている。
 



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職場復帰の例

新聞などでも報道されているように、30代のうつ病患者が急増しています。それにともなって休職する社員も増え、なかなか職場復帰できないケースを多く見かけます。そのため、「一度うつ病になると、以前と同じように働くことはできない」という誤解も生じているようです。

 はっきり言っておきましょう。うつ病になったからといって、以前と同じような仕事ができなくなるとか、すぐに再発するということはありません。ほとんどの場合、きちんと薬を飲み休養をとれば、うつ病は治ります。問題は、休職した後の職場復帰のしかたにあるのです。

 これは私が知っている営業マンの話です。彼は自動車販売店で働くバリバリの営業マン。気さくな人柄で、同僚には好かれ、後輩からも慕われていました。そんな彼の異変に気づいたのは、いっしょに働いていた同僚です。陽気で明るく、いつも冗談を飛ばしていた彼があまり笑わなくなり、口数も少なくなったからです。「どうかしたのか?」と聞くと、「最近、ちょっと眠れなくてね」という答えが返ってきました。

 実は、彼は半年前に2年連続全国トップの営業成績を上げ、社長賞を獲得したのですが、それがプレッシャーとなっていたのです。最初こそ、はりきっていたものの、その後は思うように成績が伸びず、焦っていました。加えて、田舎で暮らす母親が病気で入院し、退院後の世話をどうするか、兄弟で話し合っている最中でもありました。妻からは「私も仕事を持っているし、介護なんてできないわよ」と言われ、仕事中もそのことが頭から離れなくなっていたのです。

 営業成績が下がる一方の彼は、上司からも「きみらしくもない。どうしたんだ?」と声をかけられ、ますます追いつめられていきました。そして、不眠が続き、勤務中も頭が働かず、体もだるくて営業に回るのが苦痛になり、「俺はダメな人間だ。何をやってもうまくいかない」と妻にもらすようになったのです。心配した妻がなんとかメンタルクリニックを受診させたところ、うつ病と診断され、1カ月間休職することになりました。

 自宅で休養しながら通院し、投薬治療を受けて不眠も改善され、少しずつ以前のような明るさを取り戻していきました。休職期間が終わる頃、主治医に「体調はどうですか?」と聞かれ、彼は「もう大丈夫です。職場に戻ります」と答えました。まだ完全ではないと感じた主治医は「もうしばらく様子を見ては?」と尋ねましたが、彼の意志は固く、休職が終わると早々に職場に復帰しました。ところが、それから1カ月も経たないうちに体調を崩し、再び休職してしまったのです。いったい何があったのでしょうか。

 復職すると、彼は「いままで休んだ分も取り戻さなくては」と初日から通常どおりの仕事を始めました。日中は営業に歩き、会社に戻ると書類の作成と整理で残業になることもしばしばでした。しかも、主治医から「続けて飲むように」と指示されていた薬も、忙しさにかまけて飲まなくなっていたのです。

 しばらくすると、彼は再び不眠に悩まされるようになり、朝も起きられなくなりました。遅刻が増え、お客様との約束に間に合わないこともありました。こうなっては上司も見過ごすわけにはいきません。「よくなっていないんじゃないのか」と言われ、再度、メンタルクリニックを受診。うつ病の症状の悪化がみられるとして、再び休職することになったのです。

 これは職場復帰に失敗した、典型的なケースです。初日から通常業務に復帰するなど、もってのほか。まずは10時から3時までの時短勤務からスタートし、単純作業や責任をともなわない業務などアシスト的な仕事から入るのが、職場復帰の基本です。そして、少しずつ時間を延ばして、体と心を慣らしていくようにします。もちろん、主治医から指示された薬の服用を勝手にやめるのも厳禁です。主治医と相談しながら、徐々に薬を減らしていきます。自己判断で服用をやめたら、せっかくよくなってきた症状がぶり返してしまいます。

 現状では、社員がうつ病になった場合、多くの会社が休職のことまでしか考えていません。しかし、実は職場復職するときのサポートが非常に大切なのです。職場復帰プログラムを作って、これから先の見通しを示しながら、明確なリハビリ期間を設ければ、プレッシャーや焦りも軽減され、多くの人が以前と同じように仕事に復帰することができます。

 心の病の回復に、焦りは禁物。『急がば回れ』のことわざどおり、早く完全復職するためには、見通しを示して行き詰まり感を減らし、ゆっくり職場復帰することが肝要なのです。

 



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春先のうつ-2

Q:最近、テレビや新聞、雑誌などでうつ病について取り上げられているのをよく見ます。うつ病には季節特有のものもあるのでしょうか?

 A:桜の花も咲き終わり、新一年生・新社会人の人達も新生活に慣れ始めた頃でしょうか。巷には今でもまだ、どことなくスーツ姿がぎこちない、新社会人だと分かる人たちをそこここに見かけます。

 この季節は私たち精神科・心療内科医にとって、忙しい季節の始まりでもあるのです。G・Wを過ぎた辺りから初夏にかけて、自分の思った仕事と現実がかけ離れていたり、新しい職場での人間関係がスムーズにいかなかったりし、それらをストレスと感じ、いつのまにか身体に不調を感じる人たちが多くなります。彼らが内科を受診し、検査を受けても異常は見つからず、「自律神経失調じゃないの?」と内科医から精神科・心療内科への受診を勧められることから、メンタルクリニックでは患者さんが増える季節でもあるのです。

 Q:それは現代に限ったことなのですか?

 A:現代は情報(IT)社会と言われるように、学校での勉強(トレーニング)もそこそこに社会へ出され、短期間でたくさんの知識や役割を身に付けなければなりません。また個々の会社での要求も多様化しています。新しい仕事(環境)に慣れて社会適応するためには、多かれ少なかれ苦労をし、いろいろな工夫や選択をする必要にせまられることはよくあることです。そんななかで、知らず知らずのうちに心の病気であるうつ病を発症する人が少なくないのです。

 「会社に行けない、行こうとすると目眩・吐き気がしてしまう」などと、身体に出る症状はいろいろです。「憂うつな気分が続く」「夜、何時になっても眠れない」なども症状の一種です。このような症状を起こす病気にはうつ病・適応障害などがありますが、なかには病気とは言えない患者さんたちも含まれます。今回は専門的な病気の分類等の説明ではなく、そのような具体的な症状や、もし症状があったらどうするかを説明しようと思います。

 Q:具体的な症状について教えてください。

 A:代表的なうつ病の初期症状として「睡眠障害」があります。睡眠障害はうつ病の症状としてほとんど全ての人に出現するといっても過言ではありません。うつ病に現れる睡眠障害としては、「眠れない、眠ってもすぐに目が覚める」などの不眠が全体の8割を占めると言われています。とくに、普段より早く目が覚める「早朝覚醒」というタイプが多いようです。

 次に多く認められる症状として、「食欲不振・体重の減少」が挙げられます。食欲不振と体重減少もほとんどのうつ病にみられる症状です。「何を食べてもおいしくない、砂を噛んでいるような感じ」などと訴えられることがあります。

 「倦怠感・易疲労感」も多く認められます。うつ病になると、別に働き過ぎているわけでもないのに、全身がだるく、疲れやすくなります。また、うつ病の疲労感は休息してもなかなか疲れがとれないのが特徴です。だるさや疲労感は、「つらい一日」が始まる午前中がとくにひどく、「つらい一日」が終わる夕方になると、いくらか心身が楽になることがあり、これを「日内変動」と呼びます。

 Q:他にも何かありますか?

 A:「気分の低下」もうつ病の特徴的な症状です。気分がひどく落ち込む、憂うつ、もの悲しいなどの気分の変化が現れ、ひどく不安になる、落ち着かない、イライラ・不安や焦りなども現れます。気分の低下がひどくなると「ダメな人間だ」と自分の存在を否定したり、さらに重症になると「死にたい」という気持ちが現れたりします。また何事にもやる気をなくしてしまい、無気力状態となる「意欲の低下」も認められます。趣味や楽しみに対してこれまでと同じように興味、関心がもてなくなり、何をするのも億劫に感じるようになり、休日は寝床に入ったまま一日中過ごすようになることもあります。

 Q:症状が進むとどうなりますか?

 A:さらに症状が進むと、頭がボーっとして、考えがまとまりにくくなります。これは「思考の低下」と呼ばれ、物事に集中することができなくなり、判断力も鈍るために決断を下すことがとても困難になります。このため、自分の考えや行動に自信がもてなくなり、物事を悪い方向に考え、悲観的にとらえるようになります。

 Q:身体的な症状も現れますか?

 A:その他の症状としては動悸、発汗、めまい、しびれ、口の渇き、胸部圧迫感・呼吸困難感、頭痛などの「自律神経症状」や、便秘や下痢、吐き気・嘔吐、腹痛、腹部膨満感などの「消化器系症状」「性欲の減退」などもよくみられる症状です。

 長い人生、誰でも一度や二度は、スランプに陥ることがあります。人間は誰でもさまざまなストレスによって憂鬱な気分になり、ひどく落ち込むことがあります。「憂うつ」もうつ病も落ち込んだ状態に陥ることに変わりはありませんが、うつ病の方がより強い落ち込みに見舞われます。強い落ち込みの状態が1カ月前後続いている場合は、うつ病の可能性があります。



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春先のうつ

Q:身近な人がうつ病にかかった場合、周りはどう接したら良いのでしょうか。

 A:うつ病患者の家族の心がけを少し説明しましょう。うつ病をはじめ、心の病の治療のためには、家族をはじめ身近な人たちの協力が非常に大切です。うつ病を理解し、本人の話を良く聞き、共感的に接し、叱咤激励しないようにしましょう。決して悩みを、「たいしたことない」と否定せず、説得、反論、説教などをしないようにしましょう。うつ病の苦しみは、外見から想像する以上に大きいものです。それから、うつ病の症状がひどい時は重要な決定をしてはいけません。悲観的、絶望的な心理状態になるうつ病では、さまざまな問題に対して正しい判断はできなくなりますから、ものごとを焦って決断をするようになってしまいます。判断を誤り、後々になって後悔することが多いのも特徴ですから、重要な決断は一旦棚上げにし、病気が回復した段階で答えを出した方が良いでしょう。

 Q:うつ病は「こころの風邪」という話を聞きますが、誰でもかかりうる病気なのですか?

 A:最近の調査では、10~15人に一人ぐらいは一生に一度は抑うつ感を経験すると報告されています。うつ病は誰もがかかる病気で、「こころの風邪」みたいなものと例えられます。確かに、誰でもかかる病気という点では風邪と同じです。しかし、うつ病は風邪のように短い期間で治る病気ではなく、放置すると重症化してしまう可能性があります。うつ病に対しては「少し休めばすぐ治る」と軽く考えてはいけません。うつ病の原因はハッキリしませんが、ストレスが引き金になることもあれば、何のきっかけもなくなることもあります。30歳以上に多く、几帳面・責任感が強い・良心的・周囲に気を使うなどの性格的な特徴があります。

 Q:うつ病の治療について教えてください。

 A:まず、仕事などの負担をできるだけ減らし、心身をゆっくり休めることが大切です。同時に抗うつ薬を中心とする薬物療法とカウンセリングなどの精神療法も有効です。治療は早期に始めるほど効果があり、最近の抗うつ薬であるSSRI(選択的セロトニン再吸収阻害薬)は、副作用も少なく服用しやすくなっています。しかし、抗うつ薬は飲み始めてから2~4週間して次第に効果が現れるので、焦らずに治療を続けなければなりません。また、症状が改善しても、しばらくは薬をのむ必要があります。「うつ病かもしれない」と思ったら精神科・心療内科を受診してください。それでも「精神科はちょっと…」と思われるならば、内科を受診しても良いと思います。そして内科医に相談し、医師から「検査ではどこにも異常はありません。気のせいでは?」などと言われ、薬を1カ月以上飲んでも、少しも良くならない場合は、その時は躊躇せずに精神科・心療内科を受診してください。

 Q:専門医の治療を受けないとどうなりますか?

 A:最近の調査ではうつ病を経験した人で治療を受けた人の割合は約24%で、治療を受けるべき人の多くが受診さえしていないのが現状です。未治療のままうつ状態が続くと、次第に症状は重症化し、さらに病気の慢性化、再発を繰り返しやすくなります。うつ病は病気であることを理解し、治療を受けた方がよいでしょう。うつ病になったからといって決して悲観する必要はありません。十分な休養をとり、適切な薬物療法を行うことでうつ病の多くは回復に向かいます。

 Q:新入社員たちに一言アドバイスをお願いします。

 A:仕事に対して真剣に取り組むことはとても大切なことです。しかし、失敗や叱られることを、過剰に深刻に受け取らないでください。とにかく新社会人に覚えておいてもらいたいことは、上司や同僚に対して「困っていると言わなければ、相手に解ってもらえない」ということです。当たり前のようですが、上司との人間関係も満足にできていない新人には、適切に相談できなくても無理はありません。「何を相談して良いか解らない、こんな事を相談しても恥ずかしいし、迷惑をかけてしまう」などと自分の体裁ばかりを考えず、多くの人に話してみることをお勧めします。その相談相手の中に精神科・心療内科医もいるのです。

 私個人が感じたことですが、最近の若者は際だってコミュニケーション能力が低いと思います。「話してみないと相手には通じない」「当たり前の事が最近は難しくなっているのかな~?」と、最近の患者さんと話している時に思います。もう一度言います。

 「話さないと気持ちは伝わらない」

 これは人間関係の基本なのです。



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メル・ギブソン 躁うつ病告白

近年では監督としても活躍する俳優メル・ギブソンが、ドキュメンタリー番組のインタビューで躁うつ病であることを告白したという。

 ギブソンが告白したのはオーストラリアTVのABC2で、5月25日に放送予定のドキュメンタリー内でのこと。02年に撮影されたこの番組の中で、演技学校の同級生からのインタビューを受けたギブソンは次のように語ったという。

 「あるときはとても気分がいいんだが、あるときはどうしようもないほど落ち込むんだ。最近、自分が躁うつ病なんだってことがわかったよ」。

 この件について、彼の代理人には取材できていないそうだ。

 ギブソンは06年に飲酒運転で逮捕された際にユダヤ人蔑視の暴言を吐き、キャリア危機が報じられたこともあった。

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うつのチェック項目5カ条と対処法5カ条

うつのチェック項目5カ条と対処法5カ条--心の健康診断
 うつ病になる前に多くの人は兆候を示します。その兆候にいかに早く気付けるか、そして対処できるかが、うつ状態からうつ病への移行を防ぎ、うつ病の重症化をも防ぎます。以下に、職場で見られるうつ病の兆候を5つ挙げてみました。自分の周りでこうしたうつ病の兆候を発している人がいないか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

うつ病の兆候をチェックしよう
チェックポイントその1:欠勤・遅刻・早退が増えた
 最初は、「体調不良」を理由とした遅刻が目立つようになります。次に早退、ついには欠勤を繰り返すようになります。特に、月曜日や連休明けに遅刻・欠勤をすることが多く見られます。

チェックポイントその2:感情が不安定になり、愚痴をこぼし出す
 「自分は周囲から必要とされていない」「頑張ってるのに上手くいかない」などと愚痴をこぼし出し、時には周囲を気にせず泣き出してしまうこともあるでしょう。気分のムラが激しく、人間関係でトラブルを起こすこともあります。

チェックポイントその3:行動が緩慢で仕事の能率が下がる
 メールの返信が遅くなったり、パソコンに向かって何やらボーっとしている。頼んだ仕事の納期を守れなくなるというのもうつ病のサインです。一見「仕事をサボっているのではないか」など思われがちですが、集中力や判断力が低下するうつ病では仕事の能率もさがってしまうものです。

チェックポイントその4:仕事上でミスが増えた
 注意力や集中力が低下するため、仕事上でのミスや事故が増えます。それまで何なくこなしていたことでケアレスミスを繰り返す、元々ミスの多い人だと思っていたがいつもに増してミスが多いといった現象も気をつけましょう。

チェックポイントその5:外見を気にしなくなった
 これは、男性によく見られる傾向です。髭を剃っていない、髪がボサボサのまま、アイロンのかかっていないヨレヨレのシャツを着て出社するなど、外見への気配りが低下している人はうつ病もしくはその予備軍の可能性があります。

 いかがでしたか? あなたの部下で最近遅刻や欠勤が増えた人はいませんか? 極端に愚痴が増えた同僚はいませんか? 思い当たる項目が多いようなら、注意が必要です。

うつ病の兆候が見られる社員への対処方法は?
 まずは、こうしたポイントに気づくことがとても大切です。そして、気付いた後どのように対処するかがより大切になります。以下に、うつの兆候が見られる社員への対処法を挙げます。

対処法その1:感情的に怒ったりせず、まずは冷静に観察
 うつを疑われる人に叱咤激励は厳禁です。たいして仕事をしていないように見えますが、本人は限界以上に頑張っているのです。まずは、本人に起こった最近の変化がうつによるものかどうか、上記5つのチェックポイントを参考に観察してください。

対処法その2:仕事量を減らす
 うつが疑われる社員は、現在の能力の限界状態で仕事を頑張っています。まずは業務量を減らし、限界ぎりぎりで頑張っている状態を解消して心身ともに余裕を持たせてあげましょう。その際、注意したいのは「仕事を取り上げられた」と思われないようにすることです。

対処法その3:身体の症状を聞いてみる
 観察をして、どうもうつが疑われる時は、不眠や食欲不振など身体的な症状が出ていないか聞いてみてください。「気分が憂うつだ」「不安だ」といった心の変化は本人も気づきにくいもので、はっきりと自覚することができません。

対処法その4:受診をすすめる
 うつ病兆候リストで該当項目が多い上、身体的にも症状が出ている場合、受診をすすめてみてください。まずは社内の産業医への面談か、近所の内科への受診をすすめてみましょう。本人が受診を嫌がる場合はあまり無理強いをせず、受診をお願いする程度にとどめておきましょう。

対処法その5:自身の心を健康な状態に保つ
 うつの部下を持つ上司が、その対応に頑張りすぎて自身もうつになったという話は珍しくありません。心に余裕を持ってうつの社員と向き合えるよう、自分の心を大切にしましょう。

 



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うつ傾向の10カ条

5月病にならないための10カ条--心の健康診断

 ゴールデンウィークでリフレッシュしてエネルギーも充電したはずなのに、なぜだか気が重くて会社に行くのがおっくうだ…… なんて人いませんか?

 こんな症状に見舞われたとき、「も、もしや!? 5月病か!?」と思った経験のある人も多いはず。でも、よく耳にする「5月病」、実は病院などの診断書で用いられる正式な医学用語ではなく、決まった定義があるわけでもありません。

 5月病は元来、大学に入学した新大学生が5月のゴールデンウィーク明けごろ、わけもなく憂うつな気分に陥る症状から、一般的に「5月病」と言われるようになりました。最近では、新入社員にも似たような症状が見られることが増えているようです。

5月病の症状とは?
 5月病でよく見られる症状には、「抑うつ気分」「考えがまとまらない、浮かばない」「不安」「焦り」「寝起きが悪くなる」「食欲がない」「疲れやすい」などがあります。

 5月病は「うつ病」に似た症状が出ますが、5月病はうつ病ではありません。新しい環境や生活に適応できず、「何とか適応しなくては!」と焦りと頑張りが空回りし、一時的に強いストレス状態に陥っていると考えられています。「希望で胸一杯なはずなのに、新しい職場や仕事、人間関係に馴染めない…… どうしよう!?」なんて経験、よくあるものです。

5月病にならないための10カ条
 では、5月病にならないためにはどうすればよいのでしょうか。一般的には、新しい環境に慣れるにつれて症状もなくなると言われていますが、症状が長引き重症化すると、そのままうつ病になってしまうことあります。そこで、5月病にならないためにも次のことに気をつけましょう!

その1: 「○○せねば!」の完璧主義をやめる
 何でも完璧にこなそうとする人は、そもそも「5月病」だけでなくうつ病にもなりやすい体質です。新しい仕事に新しい人間関係、何でも完璧にこなせる訳がありません。だって、「新しい初めての挑戦」なんですから。自分のイメージしていることの8割できれば上出来!程度に思いましょう。

その2: 焦らない
 新しい環境に適応できずに時間がたつと、自分だけが取り残されてしまったような気持ちになり「何とか周囲に溶け込まなくちゃ!」という焦りが生じてしまうと思います。しかし、焦っている時に行動しても、空回りして結局心身共に疲れて終わることが多いのも事実。この時期はあまり焦らず、周囲の流れに身を任せてみてはいかがでしょうか。流されるうちに、自分の向かいたい方向が見えてくると思いますよ。

その3: 1人で悩まない
 「自分だけできていないのでは?」「自分だけが周囲に馴染めていない気がする」という悶々をした気持ちは1人でため込まず、友人などに打ち明けてみましょう。気分がめいっている時に、1人で考えても良い答えは浮かびません。人に話すことで気分も軽くなりますし、意外と自分と同じようなことで悩んでいる5月病仲間が見つかると思いますよ。

その4: 自分を知る
 自分が何をストレスと感じるのか、何をしていると気分が楽なのかなど、自分のことを分析してみましょう。自分を知らなくてはストレスの回避も解消もできません。自分について知ることが5月病予防の第一歩です。1日1行でもいいので、日記をつけてみるのもいいかもしれません。

その5: 規則正しい生活をする
 不規則な生活リズムは体調を崩す元。体調がイマイチだと前向きな思考にならず、どうしてもネガティブな考えばかりが浮かんでしまいます。「健康な体に健康な魂が宿る」とはよく言ったもの。規則正しい生活で体調をバッチリ整えましょう。

その6: 食生活に気をつける
 新しい環境に焦りを感じて自分自身や周囲にイライラを感じることが多いこの時期。イライラを防ぐカルシウムやビタミンC、疲労回復に欠かせないビタミンBをとるなどして、ストレスに負けない体を作りましょう。

その7: 睡眠を十分にとる
 うつ病や5月病は心の病気ではなく、脳内の伝達物質の問題です。つまり、脳みそに十分な休息を与えることが、うつ病や5月病対策にもなるのです。睡眠不足は脳だけでなく、免疫力の低下を引き起こし、頭痛・めまい・下痢といった身体症状にもつながります。睡眠を十分とり、脳と体に十分な休息を。

その8: 気分転換する
 気分が滅入っている時は、行動を起こすのがおっくうになるのはよく分かります。でも、滅入った気分を抱え込んでしまうと、どんどん気分が滅入るだけ。思い切って、気持ちを切り替えるためにも散歩をしたり好きなことをしたり、気分転換してみましょう。体調との相談は必要ですが、スポーツをして適度な疲労感を得ると、質の良い睡眠につながります。

その9: 自分の時間を確保する
 5月病になるということは、新しい環境や仕事、人間関係に適応しようと頑張っている証でもあります。そんな自分を褒めてあげるため、「自分の時間」を確保しましょう。これまで自分はどのように頑張って、どんなことがうまくいったのかを振り返ると共に、どんなことが空回りに終わったのかを知ることで、新たな目標を持って一歩を踏み出せるはずです。

その10: 不必要なプライドを捨てる
 新しい環境、新しい仕事を体験し、自分にできないことがたくさんあることを知る機会が多いこの時期。「自分はこんなはずじゃない」「もう少し仕事ができたのに」とプライドを傷付けられることもあるでしょう。そんな時は、自分を振り返る良いチャンスと思い、自分が背負っている不要な荷物をおろしてみましょう。

 



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短歌はまだ可能か?

可能でありかつ不可能である。

可能であるのは、新しい言葉が生まれるからである。
あたらしい時代が生まれるからである。
カンチューハイ、氷結、プレミアムモルツ、
どれも言葉として新しくイメージとして新しく
その言葉を使うことにより、新しい短歌は可能である。

新宿のモード学園のコクーンタワー
ドバイの躁状態
チベットの混乱
四川省の地震

いろいろなことがある
だから短歌は可能である

一方、それらの事をどのように詠むかと言えば、
レトリックも感情の質も、出尽くした感はある
真に新しいものなど
期待できないだろうとも思う

そのあたりのことは昔から言われているわけだが
現代でも新聞に場所を確保しているので
廃れてはいない

*****
映像が簡単に扱えるようになった時代に、
そしてその方が他言語を使用する人にとっても理解可能であるという時代になってもなお、
日本語のリズムと意味にこだわる人たちというのは実に貴重だと思う。
現世の見返りを求めない、
純粋な楽しみとしか言いようがない。

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秀才の区別

みんなに共通の課題があれば、
みんなに共通の秀才を定義できる。
それだけのことだ。

課題は普遍的ではなく偶然である。

だとすれば、
偶然の課題に対して偶然適応した秀才と、
偶然の課題に対しても必然的に適応した秀才がいるはずである。

どんな課題に変わったとしても、やはり秀才と呼ばれるはずの人びと。

それがある種の秀才で、一段格が高い。

それ以外は、偶然、ある制度にうまく適合しただけの秀才である。
これは格下。

別に天才というものがいて、
これは課題に対してではなくて、
自然に対してうまく適応した人びとである。

科挙は所詮は人間が考えて決めた問題である。
天体の運行は自然が用意した課題である。

だから、天才は、本当は、人間の社会の側の人ではなくて、
神の世界の人なのである。

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「実践的精神分析入門」オーウェン・レニック

入門というので
入門しようと思ったが
なかなか難しく
入門もできそうになかった。

途中まで読んでしおりをはさまないで寝てしまい、
続きを読もうとしたとき、
どこからが続きなのか全く分からなかった。

わずか三行の間に
矛盾したことが書かれているような気がして、
その謎が解けない。
単なる誤植なのかもしれない。
あまりにも明らかに矛盾していると思うが
わたしが理解していないだけだろう。

*****
途中でフォークナーの小説「死の床に横たわりて」が出てきた。
本筋とは関わりがないが、そんな事だけが印象に残る。

*****
電球のジョーク。
「電球を取り替えるのに分析家はたった一人いればいい。
ただし、その電球が変わりたいと思う必要がある」

分析家は患者の治療利益を考える。
患者は症状軽減を希望する。
その事と、「自己認識を深める事」「洞察する事」が一致していれば、
幸福である。

分析家は、
症状が何であるか、
症状軽減のためには「洞察」すればよい、
そんな事を伝える。
もちろん、患者はそれを求めて分析家を訪ねているのだから。問題はない。
他の事をしたいなら、分析家を訪ねない。

その意味では、分析治療が少数派でかつ有名なものになっているので、
そこまでの同意はすでにできている場合が多い。
そうでなければ、なにもわざわざ分析家を訪ねない。

レニックは、実践的精神分析においては、
分析家は主観的な自分の見解を礼儀正しく生産的に患者に示すことがあると書いている。
また、患者の精神生活の問題となっている部分を明らかにするだけではなく、変える事であるとも書いている。

上の部分は、
従来の分析の立場と違うようだ。

さらにさかのぼれば、従来、
分析家が目標とする事は、
症状軽減ではなく、
洞察であり、自己認識である。

ところがレニックは
症状軽減が目標であり、
それが患者の治療利益であるという。

洞察が深まれば症状は消えるものだし
一時的に症状が悪くなったとしても、
分析家は洞察に焦点を当てているので、
症状は副次的なものだと従来は考えてきたと思う。

レニックは修正感情体験を肯定している。
それは「盲目の飛行」だといいつつ、肯定している。

飛行の着陸地点があらかじめ分かっていて
そこに誘導するなら
それは治療ではない。
心理誘導である。
マインド・コントロール。

従来は「盲目の飛行」さえよくないと言われた。
修正感情体験は洞察されるべきであり、
意識的に検証されるべきである。
あくまで「洞察」なのだ。

レニックは伝統的分析家から見れば、かなりはみだし者のようだ。

*****
精神分析は患者が実際の人生をより幸福に生きることを援助する治療法というより、
むしろ実際の人生からの逃避という自己陶酔を助長する少数派の実践である
とみなされたりする。

また、
世界中で精神分析治療を求める患者がますます少なくなり、
彼らのほとんどが自分自身で精神分析家になるか、
この分野に知的な関心を抱く後援者になりたがっている
というのも、驚くことではない。

*****
レニックは分析的中立性を踏み出すことを書いている。

*****
自己認識の限界がある
逆転移を分析するにも限界がある

*****
恐怖症的になるためには
メタファー能力がなければならない。

メタファー能力というのは、
私の言葉で言えば、
世界モデル2に入力を代入してみるということだ。

*****
ここまで書いてきて、
本書のまさに冒頭にくっきりとまとめられていることに気がついた。

患者は症状軽減を求めている。
分析家は症状が一時的に悪くなるかもしれないと思いつつも、
長い自己発見の旅を提案する。
症状軽減は二次的なものである。
分析治療の中心的な目標は自己認識である。

しかしレニックの実践的精神分析はそうではない。
洞察ではなく症状軽減が大切である。

洞察をするとして
洞察が正しいかどうかは結局
症状が軽減しなければ
判定できないし
症状が変化したとしても、
洞察とどう関係しているのか厳密に決定する事はできない

治療は
実践的で臨床的であるべきで
現実のさまざまな側面を修正し、
ストレスを減らし、
より多くの満足を得るようにすべきである。

*****
フロイトは
かれが大洋感情と呼んだものを病理としてとらえた。
フロイトは音楽に関して無関心だった。
性に関して著しく神経質だった。

*****
セクシュアリティに関して、
神秘主義に関して、
フロイトとユングは異なる。

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人格 性格 格付け 価値の一元化

人格という言葉は、
格付けとか、そんなことを連想させて、
上から順に並んでいるイメージを持たせると思う。

品格、人格、格付け、格が違う、など。

パーソナリティはそのような順位の概念とは関係ないようだ。
成熟したパーソナリティというが、成熟の仕方も、一列に並べられるようなものではない。

性格と言っても、
やはり格がつく。

性質と言えば格がつかない。
日本語は、個人の特性や性質を格付けする社会なのかと思う。

*****
現代社会での格付けの道具は、
お金である。
お金が価値を一元化する。

不動産収入で暮らしている人と、
毎日汗をながして働いている人と、
株価の動行を注意深くみて情報を集め決断を下している人と、
最終的にはみんなお金という価値で並べられる。
格付けはお金でならば簡単にできる。

その人にとっての人生の意味、手ごたえ、生きがい、
そのあたりは簡単には格付けできないはずだ。

だから生きがい番付は作りにくいだろう。



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レトリック検索

レトリック検索も楽しそうだ
XはYのようだ
にている
如し
などといった表現を沢山収集する。
それはコンピュータなら得意技だ。
そしてXとYを指定して検索する。
お前は花のようだというのは分かり易い。
あなたはこおろぎみたいだわというのは、一体どんなこおろぎなのか、
文脈を参照したくなる。

XはYだ。というかたちでレトリックとする場合もあり、
これを比喩とするにはよほど意味の分かるコンピュータでないと難しい。
普通ならXはYであるはずのないものが、代入されている場合を拾う。

誇大表現。反語。皮肉。当てこすり。
いやみな老人を褒めごろしするにはどうすればいいかなど、
検索したいものだ。

レトリックとは違うが、
物事の内的関連の同等性などに
着目して検索できればとてもよい。

またあるいは、
ある文章家について、
この人がこの調子で書いてきたときには
次にはどうなりそうだというのを、
天気予報みたいに予測できるのではないか。

それは高次の論理構造なので意味が分かっていないと分からないだろうけれど、
もしできるのなら、すばらしい。

人間の脳には癖がある。
その癖を高次元の、意味のある癖として把握したいのだ。



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短歌F()検索

老人はくどくてもいいことになっているので
少しくどく言うと

短歌をいじっていて
結局こんな事を誰かが言っていたかなと
頭をかすめることがあるのだ

俳句はなおさらなのだが
俳句は私の愛には短すぎる

短歌でも言葉の組み合わせには限度があり
セーラー服は最近の短歌にしかないけれど
しかしイメージシステムとしては似たものがあるのだ

紐を結ぶ
紐を解く
というのがほぼ直接な愛の表現である

あなたを待つのが長すぎて
私は自分で紐を解いてしまいました
なんていう歌もあり
果たして自分で解いたのか
解かれた紐を解かれるがままにしたものか
悩むように作られている

日本の外科の紐結びの複雑さとすばやさは
万葉に由来していると私説を立てている

誰にもできないような結び方で結んでおくのである

最近のセーラー服は短くなっていて
はらはらさせられるが
お前はいい子で
そんなに短くしていなかった
それが最近そんなにも短いことが
わたしを悩ませる

誰なのか
いや
何もないのか

おまえはただ健康に
肌を白く光らせているだけだが
ますますまぶしくて
それは誰のせいなんだと言いたくなるのだ

とまあ、架空の話だが、そんなことかあったとして、
イメージシステムとしては
ほとんど
万葉集で吾が解きし紐というのと似ている

そのような近似を
検索できないかという依頼なのである

だって脳は昔からおなじように事を考えているのであって
それが万葉の紐であり
古今の衣であり
西鶴ならなんだろう
最近ではセーラー服なのだ

代入されるものは変わっても
構造が同じなので
F(x)=y
というようなものと同じだ

短歌のF()を検索したいのである
あんなにも短いのだからできるはずだ

といったようなことである

深夜お前は明日のために
セーラー服をプレスして眠っている
誰のためにプレスなどするのか老人を悩ませる
初紐を解きし老人ゆえに眠れないのである
若いものはよく眠ている
太腿はひんやりと冷たい
吐息が甘い

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パラダイム検索 コンプレックス分析

コンピュータ屋さんに提案というかお願いがある

1.
コンプレックス分析
これは最初はユングが言い始めたもので、
自由連想をしていくと、連想に時間がかかり、
なかなか出て来ない言葉の一群がある。
それらの言葉は無意識下に抑圧したい言葉なのだろうと
見当を付ける。
そしてそうした言葉のグループをつなげて関係付けて考えれば、
意識が何を抑圧したいかが見えて来るのではないかというものだ。

これをコンピュータの辞書解析でやってみることはできないか。
各個人が自分の辞書を使っているので、だんだん辞書はその人の脳の特性を
映すようになる。

その人はどんな言葉を回避しているか、わかるかも知れない。
抑圧している言葉の一群は何かが分かるかも知れない。

逆に、好んで使う言葉の一群はかなりはっきり分かるだろう。

大多数の標準辞書というものを想定し、そこからのズレを測定すれば良い。

2.
各個人の辞書で
言葉と言葉の距離を測定することもできるだろう。実際にやろうとしている会社もあるようだ。
何に使うかということが問題で、心理学と治療に使いたいものだ。

どの言葉が出現したときに、どの距離にどの言葉が出現する確率はいくつくらいかと推定できるはずだ。これは、ただ計算すればいいだけで、難しくない。
その推定値は各個人の意識と無意識のどの部分かを反映しているのではないか。

無意識のうちの決め付けをしているとすれば、辞書と文章に反映されるだろう。
認知行動療法でいうスキームである。
否定形が多いとか、矛盾語法が多いとか、分析できそうで、
登録しておくと、その語法を使ったときに警報が出て、
訂正しないうちは先に進めないということに決めれば、
無意識の傾向が訂正されるだろう。
それは良い治療になるかもしれない。

3.
各個人ではなく、業界ごとの辞書を作ることができる。
業界ごとに抑圧している言葉の一群を探す。
また、極度に好んで用いる言葉を探す。
そうすることで、業界の集合的無意識と集合的意識を推定できる。

これは集団があれば必ず生じるズレ・歪みなので、
宗教ごととか国家、民族、地域ごととかで推定できる。
秋田県民と宮崎県民の集合的無意識に自殺に関係する何かが埋め込まれているかも知れない。

4.
これは違う話。
検索で、最近は「もしかして」とかで、近似する語彙を提示してくれる。
調べるときはそれを調べたいことが多いので、類似語提示はとてもありがたい。
できれば、これを大幅に拡張して、類似論理の提示をして欲しい。
かなり難しいし、どうしたらいいのか分からないが、
人間が何かを思いつくということはそんなことであることが多い。
何かについて、別の分野の何かと似ていると思い、
適応してみる。

都合の悪いことは抑圧して見ないようにするという話を、
別の場面で応用する。
ひらめくということの一部はそんなことだ。

精神医学という世界は哲学の後追いが多くて、
その時々の流行の哲学を語る流派がいつもいる。
またときには精神医学が哲学に影響を与える。

脳科学が進歩すれば、当然人間の思考は、脳の活動の範囲内なのだから、
脳科学で哲学は記述されることになる。
その意味で、精神医学は、哲学に優先する立場にある。
多分これから先はそういう流れになるだろう。

脳の中にある回路は有限なので、
新しい事象に古い回路を当てはめる。
そんな操作をサンスクリットの時代から繰り返しているような気もする。

そうであれば、それをデータベース化すれば良いのだろう。
名前もよく分からないがパラダイム検索とかそんなものだ。

もっと次元を下げて具体的に言えば、
短歌のデータベースが欲しい。
言葉で探すのではなく、イメージとか論理の類型で検索するようなもの。

たとえば、言語マップを何次元かで構成したとして、
ある語彙から、どの軸方向に、どれだけの距離のある語彙を
つなげて使っているかで検索するとか。

あるイメージとあるイメージのつなげ方、
つまり多いのは比喩であるが、
比喩の仕方を検索したい。

この感じを何に喩えたらいいのかとか、
どう表現したらいいのかとか、
思うことがある。

何を言っているのか自分でももどかしいのだが、そんなあたり。

こんなことを
もう充分に儲けて、あとは楽しみを探して暮らせばいいだけの
コンピュータ屋さんにお願いしたい。

タヒチの海岸の木陰で
湿った海風を浴びつつまどろみながら
アイディアが実現するよう祈りたい。
タヒチの女たちが笑いかけている。

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心も疲れることがある 「自殺防止」授業で訴え

これが必要な心理教育ですね。
学校で習う股とって、結局あとあとまで残っていることも多いと思います。

*****
心も疲れることがある 「自殺防止」授業で訴え 
 
記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社【2008年5月18日】

うつ:心も疲れることがある 「自殺防止」授業で訴え

 自殺者が年3万人を超す日本。うつ病を患っている人が多いとみられ、子どもも例外ではない。心の状態に早く気付くにはどうしたらいいのだろうか。

 「心も疲れることがある。自分がそうなったら、だれかに話してみて。元気のない友だちがいたら声をかけ話を聞いて。なくなっていい命など一つもない」。市立第二中の1年生の授業で夢ら丘さんはこう呼びかけた。

 授業後、子どもたちからは「つらいときは人に頼っていいし、自分もつらい人を救えるんだと思った」(男子)「自分もカーくんのような気持ちになる。親に話してみようと思った」(女子)--などの声が上がった。

 志木市以外でも、子どもたちの感想文をきっかけに、担任や養護教諭が見守ったり、専門医の診察で改善につながった例もある。

 東海大医学部の保坂隆教授(精神医学)らが06年に厚生労働省の研究事業として中学1-3年生約550人を対象に行った調査では、約4人に1人の生徒がうつ状態。

 斎藤さんによると、「いのちの電話」で30年前2割を占めた青少年からの相談が、今は約3%。しかし、東京支部が2年前からメールでの相談を始めたところ、年間1500件のうち7割が未成年という。斎藤さんは「心を受け止める多様なチャンネルが必要」と話している。

 ◇身近な大人が変化に気付いて--東海大医学部・保坂隆教授

 保坂教授に対処のポイントを聞いた。

 元気がない、食欲不振、遊ばなくなるなど、うつ状態を示す子どもの中にはうつ病やその予備軍、統合失調症などいろいろなケースが含まれる。それらは服薬や環境を整えることでコントロールできるし、適切な手助けで改善するケースが圧倒的。それが正しく認識されていない。

 誤解されるのがいじめとの関係。「いじめ即自殺」、ではない。まず、うつ状態があり、そのおとなしい子がターゲットになりやすい面がある。

 大切なのは、親、教師、養護教諭など身近な大人が正しい知識で、子どもの心の状態に気付くこと。元気がない▽メールばかり見る▽食事をしない▽勉強しなくなる--などの状態が続いたら、安心して心を打ち明けられる環境を作り、その声に耳を傾けてほしい。理由を聞かずに頑張らせたり、しかったり、見て見ぬふりは禁物。本人や学校、他人に原因を求めようとするのもよくない。専門医に一緒に行く冷静さも必要だ。

……………………………………………………………………………

 ■うつ病の主な症状

▽抑うつ気分=悲しい、寂しい、憂うつ、孤立感、自責感、涙が出る、楽しめない

▽精神機能の抑制=集中力や持続力が無い、忘れっぽい、決断力がない、成績が悪くなる

▽運動の抑制=やる気が起きない、おっくう

▽身体症状=頭痛、頭重感、肩こり、食欲不振、体重減少、便秘、不眠



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私は、私のためにできることをする

私は、私のためにできることをする
「人からの支援など受けない」。かたくなに踏ん張っていても苦しいだけ。必要だと感じたら、自分の意思で求めてみましょう
2007年04月04日 12時03分 更新
ビジネスパーソンが常に向き合わなくてはいけない“ストレス”。

自立を望むSさんの苦痛
 誰からの力も借りずに自分の仕事をこなしていくこと。それが大人としての生き方、社会人としての姿勢。Sさんは、両親からそう教わってきました。それができていないと感じると、「自分は社会人として失格なのではないか」と思い、とても不安になるのです。そして何かしなければ、成果を挙げなければと追い立てられるような気持ちになってしまいます。

 仕事で上司から「この結果はどのようなプロセスで導き出されたのか」と質問されるだけで、Sさんは「何か間違いを犯してしまったのでは」と不安になり、説明するどころか頭が真っ白になってしまいます。思考がフリーズしてしまうのです。そうなると、上司と会話すること自体が苦痛になってしまいます。

 上司への報告を避けるようになり、ますますコミュニケーションが滞るため、誤解が生じ、状況を分かってもらえなくなります。そのうちこう思い始めるのです。「私がこんなに苦しんでいるのに、なぜ分かってくれないんだ。上司なんだから、部下に配慮するのは当たり前じゃないか。これだけ世の中で、管理職は部下のメンタルヘルスに配慮することが必要といわれているのだから」

 自立には「自分の力で独立すること。独り立ち」という意味があります。窮地に陥っても誰にも頼らず、自分の力で解決し乗り越えることを、Sさんは自分に課しています。それこそが自立だと考えていたSさんは、自立を目指せば目指すほど、自分に「できていない自分」のレッテルを貼ることになっていました。

 でも本当は、「できない自分」なんて認めたくない。「できない」というレッテルは上司に貼ってしまえ。そんな考えから、「部下のメンタルに配慮できない上司が悪い」と思うことでSさんは落ち着くことができたのです。でもそれが、本当の安定でしょうか。

2つの「ジリツ」
 ここでもう1つのジリツについて考えてみたいと思います。それは「自律」です。

 自律している人というのは、自分自身を自分で支配し、自分の運命を自分で決定し、自分の感情や、思考や、行動に責任を持ち、「今、ここ」に生きるのに意味のない、不適切な人生様式に固執しない人である。人は誰でもある程度の自立性を持つ能力を有している。しかし自立性は、その人の誕生と共に備わった権利であるにもかかわらず、これをきちんと達成する人は少ないのである。より自律することへのプロセスとして、気づき、自発性、親密さ(開放的になる)をより拡大してゆくことが大事になってくる。自律している人は「気づき」を大事にし、「自発的」であり「親密さ」を広めてゆく――より「開放的になる」――人であるということができる。

『カウンセリング辞典』(誠信書房刊)より引用

 この文中の「『今、ここ』に生きるのに意味のない、不適切な人生様式」とは何でしょう?

 手掛かりの1つとして、自律の反対の「依存」について考えてみようと思います。ここで取り上げたいのは「精神的依存」です。Xがないとどうもイライラして落ち着かない。不安になる。注意力が散漫になり、目の前で起きていることが「見えているけれど意識の中に入ってこない」状態になる。そんなXがありますか。自分の意思でコントロールができないようであれば、あなたはXに精神的に依存している可能性があります。

Sさんの「自律」と「依存」
 Sさんの状況を考えてみましょう。

 「『社会人たるもの、人に頼るべきではない』という教え(X)に依存していて、頼るか頼らないかを自分で決めることができない。人に頼らず自分ひとりで物事を達成している間は不安にならないが、人の援助を求める必要が生じたとき(Xを見失ったとき)、不安になり、イライラする」

 ここで大切なことは、SさんはXを持ち続けてもよいし、Xを手放してもよい、それを自分で選ぶことができるということです。もしSさんがXを手放し、「社会人だって人からの支援を受けてもよい」と教えを書き換えたとしたら、どのようなサポートを受けることができるでしょうか。考えてみましょう。

Sさんが受けられる4つのサポート道具的サポート 自分にとってのストレッサーを直接軽減するもの。仕事を手伝ってもらう。直接自分にプレッシャーをかけているものや人を取り除いてもらう

情緒的サポート ストレッサーは減らないが、自分の感情を和ませるもの。何が起こっているのか、話をよく聞いてもらう。どのように感じているかを共有してもらう

評価的サポート 文字どおり褒めてもらう。自分の仕事の意義を評価してもらう

情報的サポート ストレスを取り除くヒントを与えてもらう。自分が直面している問題を解決するため、その問題に詳しい人を教えてもらう。解決のためのツールを教えてもらう。リラクゼーションや気分転換の方法などを教えてもらうことも含まれる


自分は自分のためにできることをする
 他者からの援助を受けることが自分のために必要だと判断(自分の状況に気付いている)したなら、求めてみましょう(自発的、開放的行動)。いま、支援を受けずに頑張ることが自分の成長のために必要と判断(気付き)したなら、踏ん張ってみる(自発性)のもよいですね。

 その判断で進んではみたけれど、このまま耐えることがちょっと難しいと感じ(気付き)たら、そのポイントで援助を求めればよいのでは?「変更したってかまわない。だって状況が変わったのだから」。そう思えば、初めの一歩を踏み出せる可能性が高まるのではないでしょうか。

 逆に、自分が他者の力になることもできますね。相手を支援するかどうかを、あなたが決めることができます(自発性)。そんなつもりもないのに支援者にされてしまうのではなく、あなたの意思であなたができる範囲まで支援したら、あとは相手の問題と思ってみましょう。「これから先はあなたがやる範囲。私の責任範囲を超えています」というところまで、力になることができるのです。

 そんなふうに誰かの力になることができれば、「一度支援したらずっと頼られてしまい、重荷になる」と不安に思って始めから手を差し伸べないなどということは起こらないのではないでしょうか。

あなたの「自律」であるように
 あなたは、自分の「いまの状況」に気付き、必要な支援を他者や物や情報などに求めることができます。そして、あなたに求められた支援(例:「わが社の収益のために営業で数字を上げてくれ」「このプロジェクトを成功に導くためにマネジメント力をアップさせてくれ」)に応えることもできます。

 どんな形であっても、それがあなたの「自律」であるかどうかを考えてみてください。あなたの「自律」であれば、集中力、判断力、技術力、調整力が必要であっても、それを行うあなたには「覚悟」があり、どこかに心地良いものを感じることができるでしょう。

私は私のことをする、あなたはあなたのことをする
私はあなたの期待に沿うためにこの世にいるのではない
あなたは私の期待に沿うためにこの世にいるのではない
あなたはあなた、私は私
それでもしお互いが出会うなら、すばらしい
もし出会えないなら、しかたない

I do my thing, and you do your thing.
I am not in this world to live up to your expectations.
And you are not in this world to live up to mine.
You are you and I am I.
And if by chance we find each other, it’s beautiful.
If not, it can’t be helped.

*****
こんな感じの情報が溢れているわけですが、
人によっては、自分の知識や感性に不足があるのではないかと
不安になってしまうと思います。

とらわれることはありません。
みんな大体同じようなことのくり返しです。



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具体的なアクション

「あのときに戻れるとしたら」どうする?
ネガティブな感情を特定するステップ1、4W1Hで具体的な出来事を思い出すステップ2と解説してきました。今回はステップ3と4。具体的なアクションに落として不安を払拭します。

 今回は、ついにステップ3とステップ4です。ステップ1で、まずネガティブな感情を特定し、ステップ2として4W1Hで具体的な出来事を思い出し、不安を明確にすることでスッキリする方法を紹介しました。

ステップ3:あのときに戻れるとしたら、どんな行動をとるか

1人で行う、自分へのカウンセリング法 ステップ2で感情、思考、行動、結末を明確化すると、なんらかの気づきが現れます。Aさんの場合は「集中できることがあればいい」ということでした。

 ステップ3では、もし、あのときにもう一度戻ったとして、どんな風に過ごしたらネガティブ感情を持たずに過ごせるかを考えます。さらにそのことを踏まえ、ステップ4では、今後、似たような場面があったとしたら、どう過ごすかを考えます。

治療者 集中できることがあればいいと言ってましたが、そのときに戻ってやり直せるとして、どんな風に過ごしたとしたら、もうちょっとむなしさを感じず過ごせると思いますか? 

A 誰かに連絡して、人と一緒に何かをすればよかったんだろうと思います。

治療者 それは地元の?

A 地元でも、いつもの友達でも。一人でいると集中できないときがあるような感じがしますね。

治療者 なるほど。では、ここでの気づきは、「1人でいると集中できないときがあるから、もし戻れるとしたら、誰かに連絡する」ということですね。連絡したとしたら、どうなりますか?

A どこかに出かけると思います。

治療者 出かけたとしたら、どうなるでしょう。

A 買い物でもいいし、普通にご飯を食べるでもいいし、映画を見るでもいいんですが、しっかりそれに集中して行動できたんじゃないかと思います。

治療者 では、ステップ4、まとめです。今までは1人でつまんない、つまんないと思いながら、ちょっとずついろいろなことをやっては止めていましたが、今後、似たような場面があったとしたら、どう対処しますか?

A とりあえず、誰かに連絡します。もしくは、そうなりそうなことを想定して、何も予定が入っていない日は、何かしらすることにしておく。約束をしておきます。

治療者 事前に、この日はボーっとしそうだから、約束をしておくと。

A ガッと空いちゃうとダメみたいですね。忙しい最中に本を読むというのはアリなんですが、丸一日時間があるから本を読もう、だと大抵ダメなんですよね。

治療者 では、今後はガッと空くようだったら、事前に予定を軽く入れておくと。でも、もし予定を入れてなかったとしたら、どの時点で連絡しますか? 朝、すぐ電話をかけるか、色々やってみて、そろそろヤバイと思ってかけるか。どうでしょう。

A いろいろやらないうちに、ですね。早目にです。

治療者 何か気づく合図はあるでしょうか? 朝起きて、そういえば何も予定がないなと思ってすぐかけるか、それとも雑誌を読むとか1つでもやってみて、これヤバそうだと思ったらかけるのか。

A 何か1個やってみて、それがすぐ飽きちゃうようだったら危険ですね。たぶん、何をやってもそうなっちゃう感じです。「なんてくだらないことをオレはやっているんだろう」と思い始めちゃうと続きますね。

治療者 じゃあ、今後はこうしましょう。ガッと空いているときは、事前に予定を入れる。そうできないときももちろんありますから、朝、起きて何か1つやってみて、これは面白くないなと思ったら、それを合図に直ちに誰かに連絡して、買い物でもなんでもする。

A そうですね。


 以上が簡易カウンセリングです。自分1人でもできますね。

 繰り返しになりますが、特に大事なのはステップ2で、その感情が出始めた、その瞬間をつかむことです。

 出来事を特定して、感情、思考、行動、結末を延々と聞いていくと、たいていの場合は、「ああ、あれが原因だ」と気づきます。

 そして、ステップ3で、もし戻れたとしたら、どうするか? を考えます。「戻れたとしたら、友達に連絡する」「戻れたとしたら、女房にあんな風に言ってしまう前に、ちゃんと自分で計算しておく」「戻れたとしたら、友達に、お前はたぶん悪気はないと思うけれど、やっぱりお前に無理だと言われるとショックだと冷静に言う」などです。

 最後にステップ4で、今後、そういう場面があったら、どうするかを考えます。今後、面白くないなと感じたら、すぐに人に連絡するとか、今後、そういうことを言われたら、もうちょっと反論するとか、相手にちょっと言っておきたいと思ったら、電話をして冷静に伝える、とかですね。

自分に関する知識の質と量を高めよう
 不安やうつは悪いものだと思わずに、信号だと思ってほしいですね。不安やうつのアラームが鳴り出したら、方向をよく見て、こっちでいいのかなと考えて修正する必要があるということです。赤信号というのは、それ自体が悪いのではなく、今、進むとぶつかるよ、ということを教えてくれているわけです。

 同じように、Aさんがむなしいと感じるのは、むなしいのが悪いわけではなくて、休日の過ごし方が能率的ではないよ、ということをAさんに教えてくれているのです。集中できないまま次々やることを変えても、自分にとって結局はあまり役に立たないということを教えてくれている。じゃあ、今度から事前に予定を入れるとか、1個やってダメだったらすぐ連絡するなどの対処法が分かります。

 対処法が分かったら、今度からこれをやれば全部OKになるかもしれませんが、OKにならなかったら、もう一度同じことをやります

 「治療者さんに言われて、ああいう風にやってはみたものの、やっぱりむなしくなる。どうも、友だちと過ごすだけではダメみたいだ」となったら、また別の対処法が出てきますね。例えばですが、「友だちと過ごせば楽しいと思ってやってみたけれど、コイツといてもつまんないな」とか(笑) そう思ったら、「そうか。予定を入れればいいだけじゃないんだ。人を選ばないと」みたいなことが分かるわけです。夏場はアウトドアが好きなB君がいいとか、冬場はCさんがいいとか、自分にとってのよりいい過ごし方のバリエーションが出てきます。それは自分にとっての知識となります。

 著名なコーチのアンソニー・ロビンズが言っていることですが、「知性とは、違った状況でどれだけいろいろな反応ができるかの、選択肢の質と量」だそうです。

 例えば、エスキモーは雪に80種類の名前を持っているらしいです。北極やアラスカで、私たち日本人とエスキモーと、どちらが知性を持っているといえるでしょうか。明らかに彼らの方が知性を持っていますね。食べていい雪、危険な雪、解けやすい雪、歩いていい雪、乗ってもいい雪みたいに、違った状況に対して、どれだけ質と量のある選択肢が出せるかといったら、絶対エスキモーです。ところが、エスキモーが日本に来たら、今度は私たちの方が知性があります。絶対的な知性というものはなくて、その地域や生活環境、仕事の中で、自分がどれだけ知性的になれるかなんですね。

 例えば、普通の人は、飛行機に関してそれほど知性がなくてもいいわけです。ところが、パイロットが、発進、上昇、降下、左右に旋回、だけの知性しか持っていないとしたら、かなり困りますね。乱気流ならこうする、雪ならこうする、風ならこうすると、できるだけたくさんの数と質の良い知識がないとダメです。

 普通の人は、飛行機に関して知性はそんなになくてもいい。けれど、自分の仕事では知性があるほうがいい。その知性が、休みの日に必要なのも同じことです。3日くらい休みが取れたときに、それに対する自分の知性がなくてはいけない。仕事をしているときには選択肢の質と量が十分あるのに、時間が空いた瞬間、お手上げみたいになっちゃうと、むなしい3日になりますね。

 一人でゲームをして過ごすのも選択肢の1つですが、選択肢がこれしかないということでは知性として不十分です。電話するというのも知性、事前に約束するのも知性です。同じ予定を入れるにしても、誰彼なしに約束するのではなくて、こんなときはこの人がいい、あんなときはあの人がいい、あいつがダメならこいつと、選択肢は数がたくさんあって質が高いほどいい過ごし方ができます。このように、知性とは、どれだけ違った状況の中で選択肢の質と量を発揮できるかです。

 仕事だったら、ある情報があったら、これは○○に関する数字、これは××に関する数字といった具合に、必ず分類できますね。仕事に関してはちゃんと分類できるのに、なぜ自分の考えや感情、行動をちゃんと分類しないのでしょう。してしまえば、楽になるはずです。

「感情」を意識的に出せる人は、意識的に止められる カウンセリングをしているときに感じることですが、最近、なかなか「感情」が出てこない人が多くなりました。感情の代わりに、「考えていること」ばかり出てきます。例えば、どんな風に感じましたか? と聞くと、「がんばらなきゃって感じました」という風に答えます。「がんばらなきゃ」「がんばりたい」というのは「思考」なんです。でも、そういう人が多くなっています。

 感情が出にくい人は、過去の楽しかった場面を思い出す練習してほしいですね。そのときの場面で、目に見えるもの、聞こえるもの、身体で感じるものをありありと思い出しながら、どんな気持ちだったかも思い出してください。うれしいってこんな感じだな、とか、安心感はこうだな、という練習をしてほしいです。

 ポジティブな感情で練習できたら、次はネガティブな感情も練習してほしいですね。あんなことを言われて悔しいとか、コンペで負けてがっくりしたとか、母親が亡くなったときは悲しかった、みたいな感じで、ネガティブな感情を思い出す練習もしてください。でも必ず、前後にポジティブな感情を思い出してください。ネガティブなことだけを思い出すと、むなしくなりますから。

 意識的に感情を思い出せるようになると、意識的にやめられます。なぜわざわざネガティブな方も練習するかというと、ネガティブな感情を意識的に思い出せる人は、意識的に止められるからです。自分で「さあ、父親が亡くなった場面を思い出すぞ」と思い出して悲しい気持ちになれる人は、自分の意志で、その悲しい気持ちを止めることができます。ところが、亡くなった父だけは思い出さないように、思い出さないようにしながら、つい悲しくなってしまう人は、その悲しい気持ちから抜け出せません。

 感情が出ない人でも、感情を感じていないわけではないのです。多くの人は、感情を感じていながら、気づいていないだけなのです。

 感情に気づかないことは、かなり危険で、信号を無視して、バンバンぶつかりながら車を走らせているようなものです。特に、自分の人生のバランスを取るためには、感情に気づくことは非常に大切です。これに気づかないようだと、ストレスで押しつぶされて、過労死も想定内ということになりますよ(笑)。「そろそろヤバイなあ」と気づくことができるなら、自分でペースダウンしたり、ちょっと休みを入れたり、マッサージに行ったりと、リフレッシュすることができますが、気づかないと、「まだ行ける行ける」とやってしまって、突然コテンと倒れてしまいます。

 感情に気づくことの重要性を再認識してもらいたいと思います。

 カウンセリングに限らず、コミュニケーションの上でも、どの部分でその感情が生まれたのかに気づくことは大切です。そしてそれは、ほんのちょっとしたことがきっかけである場合もあるのです。

 例えば、夫の何から何までが嫌になって、絶対離婚するといっていた妻が、実は食事のときの夫の実に些細な行動がネガティブ感情の根本になっていることに気づき、それを止めてもらったことであっさり円満になった、というケースがあります。

 人間とはそんなもので、ほんのちょっとしたことが嫌な気持ちを引き起こし、小さなトラブルに発展し、売り言葉に買い言葉がだんだんエスカレートして大事になる──ということがあります。しかし、実は原因はほんの小さなことである場合が多いのです。例えば、「あの上司が嫌い」というのも、もしかしたら、話すとき最初に言う「えーっと」が嫌なだけかもしれません。「リポートのこの3行を必ず開けろ」と言った、あの言ったときから嫌だったのかもしれません。そんな、ちょっとしたことなんですよ。

 そうすると、逆にいえば、自分でそのことに気をつければいいということです。この上司には、リポートの3行を開けることだけ気をつけよう、と思った瞬間、ほかのことは気にならなくなるわけです。

*****
すごいですね。悩んでいるときにこんな風にいわれると、圧倒されますね。
でも、具体的で現実的なアクションというのは、確かに方法だと思います。



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不安を解消する

“不安”と“恐怖”を明確にして、不安を解消する
落ち込んだ時や不安を感じたときに行うセルフカウンセリング。何が不安の原因なのかを明確にするだけで解決する場合も多いものです。今回は、“不安”とはいったい何なのかを考えてみます。

 前回は「1人でできるセルフカウンセリング」ということで、まずネガティブな感情を特定し(ステップ1)、4W1Hで具体的な出来事を思い出し(ステップ2)、不安を明確にすることでスッキリする方法を紹介しました。

 今回はステップ3に入る前に、“不安”と“恐怖”の違いについて考えてみます。

対象がはっきりしていると“恐怖”、はっきりしないと“不安”
 例えば、こんな場合もあるでしょう。

 先週くらいから、気持ちが不安定で心配だ。具体的にいつぐらいからかな。先週の土曜日くらい。何をしていたか。女房と話しているときだ。

 もっと具体的に、4W1Hで思い出します。

 土曜日の午後に女房とスターバックスに行って、楽しく話をしていたんだけど、その後からだ。その後、家に帰って貯金通帳を見せられて、「給料がこの感じだと、ローンがキツイと思うんだけど」みたいに言われた。「あなた、7年後にこれだけ貯まるって言ってたのに、私が計算してみたら無理よ」と言われた。あのあたりから気持ちが滅入ってきている。

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「あのときに戻れるとしたら」どうする?
“不安”と“恐怖”を明確にして、不安を解消する
1人で行う、自分へのカウンセリング法 そこで、「感情」「思考」「行動」「結末」です。

どう感じたか? 「うわッ、とがっかりした。申し訳ないと思った。自分の計算が違っていたのか、ちょっとヤバイなと思った」
行動は? 「いいよ、そんなの別に気にしなくても、みたいに女房に言っちゃった」
結末は? 「女房は余計カチンとしてプリプリしていた」
 あのあたりから不安なのだと、それに気がつくだけで落ち着く人と、やっぱりこれはちょっとマズイと思い、何ができるかを考えてアクションを起こす場合とがあります。この場合だと、実際に計算をしてみるべきですね。今の給料や経費から、7年間でいくらくらい必要かを計算して、おおよその予算を出してみて、だいたいどれくらい残るかをはっきりさせます。すると、たとえその金額が思ったほど多くなくても、人間は安心するものです。「あ、そうか。これだけしかないんだ」と思っても、はっきりすると落ち着きます。

 恐怖と不安の違いは、対象がはっきりしているか、していないかです。対象がはっきりしないときに不安になります。恐怖は対象がはっきりしているときの感情です。借金取りが来ると分かっていたら恐怖だし、あの社長が来ると分かっていたら恐怖です。

 不安は、分からないから不安になるのです。いくらかかるか、分からないと不安になるので、いくらでお金が尽きると分かったときは、不安は減ります。そして、それに対して、ちょっと交際費を削ろうとか、もう少し給料を上げるようにがんばろうなどと対策を取ればいいのです。

 漠然としているから不安なんですね。将来の経済的な不安を感じるとよくいいますけれど、実際に計算してみればいいのです。自分のだいたいの生涯の収入を計算します。あと30年間働き、余生が20年間。給料を単純に計算し、60歳まで働いたら退職金がいくらで、年金はひどく低く見積もってこれくらいで、と全部書き出してみてください。そうすると、不安は減るはずです。

 そして大抵の場合、金額は不安に思うほど低くないはずですよ。低かったとしたら、タバコを減らそうかなとか、こういう無駄遣いは止めようとか、無駄に飲むのは止めよう、などと対策を考えるでしょう。

治療者 何か、不安に感じていること、気が滅入っていることがありますか?

A 僕は長期で休みを取っているときなど、何をする気にもなれずに、むなしく感じるときがあります。

治療者 休んでいるとき?

A はい。この土日もありましたね。

治療者 今、この会話はステップ1です。ネガティブな感情を特定しましたね。では、ステップ2。それを感じ始めた具体的な場面や出来事を特定していきます。いつくらいですか?

A 先週の日曜日です。

治療者 朝、起きたときから、そんな気分でしたか?

A 夕方くらいです。

治療者 朝、起きたときは普通の気分でしたね。その後、何をしましたか? ご飯を食べたとか、掃除をしたとか……

A ご飯は食べたのかな。で、本を読んだり、テレビを見たり、細々と何かをやろうとするんですが、全然集中できなくて、すぐ止めてしまうんですよね。

治療者 そのあたりから、むなしさは感じていましたか? それとも、まだないですか?

A そのあたりが、まさにむなしい気持ちです。

治療者 じゃあ、朝からですね。


 ここではまず、気になる感情を1つ特定して、その特定した感情を感じ始めた場面をありありと思い出しています。大事なのは、何月何日の何時くらいから、と具体的に特定することです。

 コツは、「だいたい先週の水曜日」とか「だいたい20日くらい」と分かったら、その日の朝からの出来事を聞く(問いかける)ことです。朝、何時に起きて、そのときの気分はどうだったか、から聞くのです。朝は普通だったとなったら、むなしさを感じ始めたのは、朝以降ということになります。要するに、感情がピュンと出てくる瞬間を捕まえたいわけです。Aさんは最初に、むなしさを感じたのは「夕方くらいです」とおっしゃっていたんですが、よく思い出すとお昼くらいから感じていましたね。ここは見過ごしてやすい部分です。

 朝、起きたときどうだったかと問いかけて、朝起きたときから、もうむなしい気持ちだったのなら、今度は前日から思い出してください。朝からむなしさを感じていたのだったら、「前の晩、何をしていたか?」と問いかけます。例えば、「前の晩、飲みに行っていた」。そのときの気分は? 「最初は結構良かったけれど……」となると、その飲み始めてから寝るまでのどこかで、ピュンとむなしさを感じた瞬間が来ます。そこをつかんでほしいのです。これを掴めるかどうかが、すごく重要です。

 実は、これを自分でつかめるようになったら、ほとんどカウンセリングは必要なくなります。落ち込まない人間はいません。私も落ち込んだり不安になったりします。ただ、私はどこで落ち込んだかをパッと捕まえられるから、すぐ抜けられるのです。

治療者 では、そのときをありありと思い出してください。「感情」「思考」「行動」「結末」を問いかけていきます。朝、起きた瞬間は平気でした? 起きて、まっさきに何をしましたか?

A 起きて、顔を洗って、トイレに行って……。

治療者 そのときは? むなしいと思いましたか?

A いえ何も。普通でした。

治療者 トイレのあとは?

A ご飯を食べたのかな。

治療者 そのときの気分は?

A 普通でしたね。

治療者 ご飯を食べた後、どうしましたか?

A ご飯を食べた後、ベランダに行ってタバコを吸って、そのへんにあった本を取って、本を読み始めました。

治療者 そのときの感情は?

A う~ん……特にそのときはどうということはなかったですが、本があまり面白くなくて、数ページ読んで閉じちゃいました。じゃあテレビでも見ようか、みたいになって、テレビの前に行って、つけて、でも面白くなくて。

治療者 そのときの感情は?

A だんだんと「何をやっているんだろう、オレは」みたいな感じ。

治療者 そのとき、何を考えていました? 本もつまらない、テレビもつまらないで。

A 「今日は何をやってもつまらないなあ」みたいな感じです。

気持ちと考えを分けて考えよう治療者 「今日はつまらない」と思いながら、気持ちはどんなでしたか?

A 「何をやっているんだろう、僕は」という感じ。

治療者 それは“考え”ですね。気持ちは? 落ち込むのか、イライラするのか、むなしいのか。

A すごくむなしい感じです。

治療者 で、どうしました?

A で、「買い物に行こう!」と思い立って、玄関を開けて、近くのスーパーまで買い物に行ったんですが……。

治療者 行って、どう感じました?

A 「いろいろ買うものはあるなあ、楽しそうだなあ」と思ったんですが……

治療者 ですが、結末は?

A 買うとなったら、欲しいものもなく……。

治療者 なくて、どう感じました?

A 「何をしに、ここに来たんだろう」と。

治療者 「何をしに、ここに来たんだろう」と考えて、どういう行動を取りました?

A 家に帰りました(笑)

治療者 帰るとき、どんな気持ちで帰りました?

A 「オレは何をしているんだ、今日」

治療者 気持ちでいうと?

A まさに「むなしい。やりがいがない」という気持ちです

治療者 で、どうしました?

A 今度はパソコンでWebでも見ようと思って。でも、やっぱり読んでもつまらないんですよね。

治療者 読んでいて、どんな気持ちですか?

A 「また時間を無駄にしちゃったなあ」と。

治療者 「無駄にしちゃったなあ」と“考えた”。気持ちは? 落ち込んだのか、腹が立ったのか、イライラしたか、がっかりしたか、むなしいか。

A がっかりとむなしいの間くらいですね。ふがいない、かな。

治療者 ふがいない。そしてパソコンの後、どうしました?

A その日は結局寝ちゃいましたね。「何をやってたんだろう、オレは」と思いつつ。

治療者 「何をやっていたんだろうと思いながら」そういう結末だったという1日ですね。

A はい。たまに、そうなるんです。

治療者 以上のように、「思考」「感情」「行動」「結末」を行き来して振り返りました。今のように明確化してみて、どんな気持ちですか?

A すごく集中できることがあると楽しいみたいですね。集中するとむなしさは感じないようです。

治療者 なるほど、集中できることだと。

 このように、ネガティブ感情を特定して、出来事を特定し、感情、思考、行動、結末を明確にしました。その結果、集中できるとむなしさは感じないようだ、という気づきが得られました。

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1人で行う、自分へのカウンセリング法

1人で行う、自分へのカウンセリング法
ストレスの多い毎日。自分で自分の感情をコントロールできれば、と思うことはないだろうか。今回は、落ち込んだときや、ちょっとした不安を感じたときに、自分できっかけを探ってリカバリーすることができる、簡単なカウンセリング方法を紹介します。
2007年12月10日 15時51分 更新
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1人で行う、自分へのカウンセリング法 

うつなど、精神的な病の症状には、出来事が引き金となっている場合、その症状で何かを得ている場合、考え過ぎて症状が出る場合の3パターンがあります。これは非常に高度な話なのでここでは述べませんが、症状が出る前後に何があったかを明確にするだけで、多くの場合は落ち着きを取り戻します。

 同じように、落ち込んだときや、ちょっとした不安を感じるときでも、そのネガティブな感情を特定し、そのときの出来事を詳しく思い出し、自分の感情、思考、行動、そして結末を明確化することで、大抵の場合は落ち着くことができます。今回は、そのやり方を紹介しましょう。

ステップ1:不安なこと、落ち込んでいることを特定する
 まず、最近感じるネガティブな感情を特定します。なんか落ち込んでいるなぁ」とか、「不安な感じがする」だとか、「ちょっとしたことなんだけど昨日から気が滅入る」、「なんだか気分が乗らない」「心配だ」「なんだか悲しい気分だ」──などです。それほど深刻じゃなくても、むなしいなと感じる時って、誰しもあるものですよね。一生懸命営業してバンバン取っていたけれど、フッとむなしくなっているときなど、そういう感情を特定してみてください。

ステップ2:4W1Hで具体的な出来事を思い出す
 次に、それを感じ始めた具体的な出来事に遡ります。あれは先週の金曜日の朝、休み明け月曜日の午前中──それくらい具体的に特定してください。そうしたら、4W1Hで、具体的な内容を思い出してください。

いつから? 「先週の火曜日の午後くらい」
どこで? 「会社の会議室で」
誰と? 「○○課長と」
何をしていた? 「ミーティングをしていた。そのとき、課長がすごい剣幕で怒っていた」
 といった感じです。

 この後、その出来事に対しての自分の「感情」「思考」「行動」、そして「結末」を延々と自分に聞き続けます。これは1回だけではなく、気が済むまでやってください。聞く順番もバラバラでいいですが、「感情」→「思考」→「行動」→「結末」の順番で聞くのが比較的思い出しやすいとは思います。例えば、下記のようにやります。

問 怒鳴られて、どう感じた?(感情)

「すごく、ビクビクした気持ちになった」

問 どう考えた?(思考)

「なんでこんなに怒られなきゃいけないんだ、と思った」

問 どうした?(行動)

「黙って泣き寝入りした」

問 その結果、どうなった?(結末)

「課長が余計、怒った」

問 その結果?(結末)

「ちょっと落ちついてきた」

問 それで、どう感じた?(感情)

「むしゃくしゃしてたけれど、もうこのままでいいや、と思った」

問 どう考えた?(思考)

「もう、がまんしようと思った」

問 そしてどうした?(行動)

「そのまま書き直した」


 というような感じです。順番はバラバラでいいので、自分の気が済むまで、その出来事があったときの「感情」「思考」「行動」「結末」を問いかけていきます。

 やり方としては3パターンあります。一番簡単なのは、下の表を指やペンで指しながらやる方法です。

 例えば、こんな感じです。

無題20080520.PNG


 というようにやっていきます。表を指やペンで指しながら、1人でブツブツとやってみてください。

 2つ目は書き出す方法です。紙に大きく、感情の「感」、思考の「思」、行動の「行」、結末の「結」と書いて、それぞれの部分に出来事を、順序を問わず書き出していきます。そのうちにスッキリしてきます。

 実際に私がカウンセリングをするときは、椅子を3つか4つ用意して、移動しながらしゃべる方法をとります。正直、これが一番効果があります。

「なんかやってらんないよな。まあ、スーパーでも行ってみようか」(椅子を変わる)
スーパーに行きながら「本当に楽しいのかな」と感じて(椅子を変わる)
結局何も買わずに帰った。
 という感じです。

不安を引き起こした出来事に対してアクションを起こす
 ほとんどの場合は、ステップ2をやって、自分を落ち込ませていた出来事や感情に気づいただけで楽になります。しかし、2~3割は、「これをやらなきゃスッキリしない」という行動が出てきます。

 例えば、私が20代のころの例を紹介しましょう。

 どうも昨日から気持ちが滅入る。具体的に、いつから滅入っているのだろうと考えてみよう。今朝、起きたときにはもう滅入っていた。昨日の朝はなんともなかった。昨日の午後も滅入っていなかった。

 いつからかな、昨日、寝るあたりからだ。何があったかな。そういえば昨日、友だちと久しぶりに電話で話した。電話を始めたときはどうだったか。いや、滅入ってなかった。途中から、電話を切るあたりから気持ちが滅入ってきた。切る前、どんな話をしていたかな。

 4W1Hで自分自身に聞いていきます。昨日の夜、1時間、友達と電話で楽しく話していたんだけど、切る前に、「バカじゃん、お前。お前にできっこないよ。はっはっはっ」みたいに笑われた。そのあたりから気が滅入りだした。

 そして、「感情」「思考」「行動」「結末」を問いかけていきます。

(どう考えた?)いや、彼には悪気がないし、本当はできると思ってくれている。悪気はないと分かっているから、別に言い返す必要もない。
(結末は?)でも、電話を切ったあともなんとなく後味が悪かった。
(それで、どう考えた?)昨日、寝るときは、まあ気にしなくていいや、と思った。
(そのときの感情は?)感情はなんかモヤモヤしていた。
(行動は?)そのまま、何もしなかった。
(結末は?)朝、起きても気分が晴れなかった。


 ここで、「なんだ、あんな風に言われたから気が滅入っていたんだ」と分かって楽になる場合と、「やっぱり、友だちとはいえ、あんなふうに言われると、冗談だとは分かっていても嫌な感じする」となる場合とがあります。このように楽にならない場合はどうするか。この私の例では、「今日もう一度電話をして、責めるのではなくて、自分の気持ちを伝えておこう」ということになりました。そこで、相手を責めずに、冷静に話をしました。

 「昨日、電話でいろいろ楽しかったね。ちょっと1つだけ気になることがあったんで、言っていいかな」

 「何?」

 「いや。絶対、悪気がないってわかっているんだけど、『バカだな◯、お前にできっこないよ』って言われたときさ、ちょっとショックでさ。お前にはもうちょっとサポートしてほしかったんだ。でも、そんな言われ方したのが、ちょっとね、気になっちゃったから、一応、伝えたいと思って電話したんだ」

 と冷静に伝えます。そうすると向こうも「ごめん、ごめん。悪気はなかったんだよ、ホント。オレはお前が絶対できると思ったから、冗談で反対に言っちゃったんだよ」


 こう言ってくれると、「ああ、やっぱりそうだよね。ありがとう」ということで、スッと楽になります。

 ほとんどの場合は気が付いて終わりますが、2~3割は、それに対してアクションを起こします。そのアクションが、「テメー! あんな言い方しやがって!」というのではダメですね。そんなことをすると、向こうも「オレだって、悪気はなかったんだよっ!(怒)」みたいになっちゃうので、その言い方はコミュニケーションスキルを活用して、冷静で相手を傷つけないアサーティブな言い方にすることが必要です。

 人間は思考、感情、行動ですごく気持ちが振り回されるので、これを明確化していくだけで簡単なセルフカウンセリングができます。この方法で、たいていの小さな不安感は解消されます。もちろん、病気のうつ病には対応できませんが、一般的な軽い不安感だったら、これを1人でやっても楽になれます。実際、私も自分でやっています。

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失業の不安を感じることが多いのは「健康でない人」

失業の不安を感じることが多いのは「健康でない人」
一時、5%台だった失業率は3%台後半に低下しているが、失業不安を感じている人は減っているのだろうか? 景気回復や雇用拡大といわれているが、失業不安の改善は見られないようだ。連合総合生活開発研究所調べ。

 2001年~2003年まで5%を超えていた失業率は、2008年3月時点で3.8%にまで低下している。ただ景気の先行き不透明感や雇用環境などの理由から、失業の不安を感じている人もいるだろう。

 今後1年くらいの間に失業の不安を感じている人は18.2%で、2004年の調査以降20%前後の水準で推移していることが、連合総合生活開発研究所の調べで分かった。

 グループ別に失業を懸念している人の割合を見ると、「健康面で不安を感じている」人が28.1%と、全体の18.2%と比べ9.9ポイントも上回った。また「年収が200万円未満」の人は23.5%と同5.3ポイント、「正社員99人以下の会社で働く」人も23.2%と同5ポイント、それぞれ平均より高かった。

 一方で能力やキャリア向上の機会・支援がある会社で働いている人(10.7%)や職場の人間関係がよいと回答している人(15.1%)は、失業不安を感じている人が平均を下回った。

 郵送による調査で、20歳代~50歳代の774人(男性59.9%、女性40.1%)が回答した。調査期間は4月4日から4月14日まで。


失業不安を感じている人は「健康でない」と回答した人が最も多い(出典:連合総合生活開発研究所)
ストレスが増大しているのは男性40歳代
 1年前と比べ、ストレスを感じている人はどれほどいるのだろうか。ストレスが「増えた」人は46.6%、「変わらない」と回答した人は44.1%、一方で「減った」という人はわずか9.2%。最もストレスを感じているのは男性40歳代で55.4%、次いで女性30歳代で51.4%だった。

 またストレスが増えたと回答した人の職場は、どんな環境だろうか。「働く人の数がかなり不足している」と回答した人の70.7%、「週60時間以上」働いている人の55.1%は、ストレスが増加傾向にあるようだ。

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ストレスを感じている人という聞き方がナイス!



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ピラティス

ドイツ人のジョセフ・ピラティスによって考案されたピラティスは、悪い姿勢や歪みなど身体のクセを正し、コアマッスルを強化し、身体に正しい姿勢を認識させていきます。

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とのこと。

さらに、

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ピラティスとは、ドイツ人ジョセフ・H・ピラティス氏が、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズです。ヨガや太極拳などのエッセンスを取り入れ、1900年初頭に考案されました。元々リハビリのために開発されたプログラムですので、体に余計な負担をかけずにコアの筋肉を整えることができるのが特徴。ベッドの上でも行えます。

ところで、生徒さんからよく、「ヨガとピラティスの違いってなんですか?」という質問をいただきます。J・ピラティス氏がエクササイズを開発する際にヨガや太極拳を取り入れたため、「ピラティスとヨガは同じようなもの」と認識されているケースも多々見受けられます。しかし、実際に両方を体験してみると、その大きな違いに驚く方がほとんど。

呼吸法一つとっても、ヨガは腹式呼吸、ピラティスは胸式呼吸という違いがあります。また、その呼吸法の違いにより、体の使い方が大きく異ってきます。

また、ヨガはポーズ(静止)をとりますが、ピラティスはつねに体を動かしていますし、瞑想などのスピリチュアルなインストラクションもありません。

ピラティスの呼吸法
それではピラティスの胸式呼吸を練習をしてみましょう。
 
ヨガと違って、ピラティスは胸式呼吸。お腹が膨らまないように注意!

(1)背筋を伸ばし、骨盤を床に対して垂直に保ち座ります。

(2)両手をろっ骨に軽く添え、肩が上がってこないよう肩甲骨をお尻の方へ引っ張りましょう。

(3)鼻から息を吸う際に、ろっ骨が左右と後ろへ広がるように掌でチェックします。ピラティスは胸式呼吸のため、息を吸う時にお腹が膨らまないよう注意して!

(4)おへそと背中を近づけたまま、口から息を吐き出します。この時、広がったろっ骨が元の位置へ戻るよう、手で軽く押しながら息を吐ききってください。

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ヨガとピラティスと太極拳、カイロプラクティクスとかそれぞれの世界があって、
個人的にもかなり違うようで、
世界は複雑である。

アメリカの小説で、
お前なんか、カイロプラクティック・ドクターに行け!このポラ公!
という場面があって、
ポラ公といのは、ポーランド野郎のこと。

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「実際に両方を体験してみると、その大きな違いに驚く方がほとんど」だとすれば、
一神教的に考えれば、どちらかが不利な立場になってしまう。
だから、大きく考えれば共通のものですといいつつ、
自分たちの立場を主張しなければ、これから先は難しくなる。

共通部分を取りだして、日本人に合うようにしましたと言うのがベストで、
日本の若い女性に合うようにしましたと言えばブライテスト。

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女性雑誌文体が見られていますが、皆さんはどうですか?違和感を感じる?感じない?
「その大きな違いに驚く方がほとんど」
「膨らまないよう注意して!」
など。枕草子みたいと言えばみたいなものかな。
「月の頃はさらなり。闇もなほ。」



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LOHAS(ロハス、ローハス)とはLifestyles Of Health And Sustainability

LOHAS(ロハス、ローハス)とはLifestyles Of Health And Sustainability (健康と持続可能性の(若しくはこれを重視する)ライフスタイル)の略。健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルを営利活動に結びつけるために生み出されたビジネス用語である。
2005年における米LOHASマーケット規模は2兆円、5年以内には20兆円とも言われている。

LOHASの5大マーケット
頭文字をとってSHAPEと呼ばれている

Sustainable Economy (持続可能な経済)
グリーン都市計画、SRI、省エネ商品、代替エネルギー、フェアトレード等

Healthy Lifestyle (健康的なライフスタイル)
自然食品、サプリメント、オーガニック、マクロビオティック等

Alternative Healthcare (代替医療)
ホメオパシー、アーユルヴェーダ、自然治療、東洋医学、鍼治療、レイキ等

Personal Development (自己開発)
メンタルトレーニング、スピリチュアル、ヨガ、ピラティス、瞑想法、自己啓発、アート、能力開発等

Ecological Lifestyle(エコなライフスタイル)
リフォーム、環境配慮住宅、家庭用品、エコツーリズム等

*****
自分で悟ってそれで終りではなくて、
マーケットを拡大していく野心を燃やしている。
LOHASが商売や他人様というものをどう考えているかだ。
いろいろな人たちがいるということ。

「ロハス」の商標登録を行いライセンスビジネスを計画していたが、
他社から商標使用料を取るのをあきらめ、他社が使っても抗議しないと決めたとのこと。



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あなたのストレス耐性がわかるメンタフ度チェック

あなたのストレス耐性がわかるメンタフ度チェック
自分の状態を知ることがメンタフ度を高めるための第一歩。5分でできるテストに記入して、自分の状態を知りましょう。
2007年08月15日 15時43分 更新
 自分の状態を知ることがメンタフ度を高めるための第一歩です。あなたの心の柔軟性や強さは今どのような状態にあるのか、以下の項目の中で当てはまるものにチェックを入れてください。

ものごとをいつも難しく考えてしまう
将来の不安なことについて考えることがよくある
仕事の能率が悪い人を見るとイライラする
目標を達成できない人には我慢できない
短気で怒りっぽい性格だ
自分のことについて考え始めると止まらない
いつも自分の感情を抑えてしまう
仕事で失敗した人間は責任を取るべきだ
人に頼まれると断れない
仕事での失敗は耐えられない
やられたらやり返す方だ
すべてにおいて心配性である
相談できる人が職場にいないと困る
周囲の人は私の仕事に協力してくれるべきだ
周囲の期待に応えた結果を常に出さなければならない
いろいろと気疲れをすることが多い
顧客や取引先にいつも振り回されて大変だ
自分には特別な才能があるとは思えない
いいたいことを我慢してしまう
仕事に貢献できることが少ないと感じる
仕事の目標達成のためには全力を注ぎ込むべき
人とよく口論になる
仕事で同僚に負けてはいけないと思う
目標は常に高く設定しなければいけない
上司は適切なサポートをしてくれるべきだ

チェックが1~7個の人──メンタフ度Aランク
 柔軟な考え方や行動ができていて、大きなストレスがやってきても影響を受けにくい状態です。ただし、1つの考え方にこだわり過ぎたり、偏ったものの捉え方をすると、何でもないことをストレスと感じてしまいます。今後も今の柔軟性を維持をしていきましょう。

チェックが8~10個の人──メンタフ度Bランク
 不必要なこだわりや、偏った考え方を持っておらず、多少のストレスであれば影響は受けない状態です。大きなストレスにも動じないようにするには、今よりさらに柔軟に考えたり行動したりすることを心掛けましょう。それにより、生活がより快適になるはずです。

チェックが11~15個の人──メンタフ度Cランク
 極端な思考の偏りやこだわりは見受けられません。不必要に頑固にならず考えたり行動したりできており、小さなストレスであれば受け流すことができる状態です。よりストレスを感じないようにするため、普段から柔軟性を持った考え方や行動を心掛けましょう。

チェックが16~18個の人──メンタフ度Dランク
 考え方や振る舞いに多少の頑固さがあるようです。日々の生活でイライラすることが多くありませんか。それはストレスの影響を受けやすくなっていることの表れかもしれません。今よりもちょっと肩の力を抜いて、柔軟な考え方をしてみてください。

チェックが19個以上の人──メンタフ度Eランク
 考え方や行動がかなり頑固になっており、ストレスの影響を大きく受けている状態です。こだわり過ぎるあまり、ちょっとしたこともストレスと感じてしまっていませんか? 見方を変えればストレス・ダメージも和らぎます。柔軟な思考や行動を心掛けましょう。

※判定結果はあくまで参考としてください。もし、心身に不調を覚える方は、速やかに医療機関での診療を受けることをお勧めします

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星占いやタロットカードの変形なのだろうね。易道はなにかで新聞記事になっていた。

いずれにしても、タフで柔軟であれということで、
異存はないですが、難しいですね。



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会議室でできるオフィスヨガ

会議室でできるオフィスヨガ
ここ数年、女性を中心にブームになっているヨガ。そのヨガを、社員のストレスマネジメントとして採用する企業が増えている、と聞いたら意外に思うだろうか。それが今、注目のオフィスヨガだ。
2007年08月20日 13時26分 更新
メンタルタフネスを引き出す!:
バックナンバー
実践、気軽にできるオフィスヨガ
会議室でできるオフィスヨガ
あなたのストレス耐性がわかるメンタフ度チェック
ストレス耐性を知ってメンタフ度を鍛える オフィスヨガの特徴は、イスを用いることで床では難しいポーズを簡単に、また気軽にオフィスで行えるようにアレンジされていること。わざわざヨガスタジオに行くまでもなく、インストラクターが企業に出向いてくれるサービスもある。ヨガと聞いておじけづきそうな中年男性も、これならトライしてみようと思えるのではないだろうか。

 「尻込みされる方もいますが、男性にもヨガをすすめたいですね。男性、女性を問わず、手軽にストレスをコントロールする術を知ってほしいのです」

 そう語るのは全国にヨガスタジオ「studio yoggy」を展開するロハスインターナショナルの吉岡亜紀さん。ロハスインターナショナルでは法人向けサービスとして、オフィスヨガも提供している。

 「チェックシートだけで終わらず、なんらかのストレス対策を、という企業のニーズに応えたのがオフィスヨガ。アフターファイブに会議室で45分間、ヨガのクラスを行っています。オフィスで行うので、誰でも気軽に参加できると好評です」

 また、老若男女問わず一緒にやるというところもポイント。共通の話題ができることで職場の和を作るという効果もオフィスヨガにはあるという。

 ところで、ヨガがストレス耐性の向上に役立つのはなぜなのだろうか。

 「ヨガとは自分を知ること」とは、インストラクターを務めるケイコさん。

 「自分の心や体の状態に気付いていない人が多いんです。たとえば自分が過労だと気付かない。疲れているけど仕事を休むほどじゃないと思っていて、いきなり倒れてしまう」

 ヨガによって肉体と精神を意識することで、自分のストレス状態や、何がストレスになっているかを知る。それにより、ストレスに適正な対処ができるようになるというわけだ。

リラックスするヨガ、元気になるヨガ
 またヨガは、呼吸法によって交感神経の興奮を鎮め、副交感神経を活性化させることで、イライラを解消しリラックスさせてくれる。忙しい毎日の中で振り切れてしまった心の目盛りを元に戻し、自分の軸に立ち返るためにとても効果的だ。しかし、リラックスすればストレスケアができるというわけではない。ケイコさんはいう。

 「マッサージやスパなど、癒しやリラックスに注目が集まっていますが、それだけでは十分とはいえません」

 精神を静めたら、今度は持ち上げることも必要。リラックスするときと、気持ちをググッと高めるとき、そんなふうに自分の状態をうまくコントロールするのが肝心なのだ。ケイコさんは、参加者の気分が沈んでいると感じるときには、元気が出るようなヨガを行うようにしているという。さすがプロ。

 「ヨガは難しいポーズができたから偉いというようなものではありません。ポーズはあくまで目的のための手段。こうしなければいけないと必死にやるのではなく、カラダがちょっと気持ちいいと感じる。そのことで、自分を意識できるようになりますよ」

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